住宅建築のコンプライアンスを考える
Vol. 4,216
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)。
もうっ!
ブルーレヴズ、第6節にして
やっと、ほんとやっと、初勝利
残り10節、全勝するくらいの
気持ちで頑張ってよね!
プンプン!
失礼しました。
本日は三島市の注文住宅から。
最近は社員大工たちが基礎を
作っていましたが
擁壁工時も絡んで複雑なので
やっぱ餅は餅屋。
ずっとお願いしている基礎の職人に
お、ね、が、ぃ。
基礎の耐圧盤の
コンクリートが打設されました。
コンクリートの基礎工事は
日本建築学会が作っている
「建築工事標準仕様書」
Japanese
Architectural
Standard
Specification
のJASSのNo5、通称JASS5
に則って工事をするというのが
公共工事やゼネコンでは常識です。
住宅でもこれに則った工事
とすべきでしょう。
コンプライアンス、という意味で。
ただ…
例えばこの先端のフック。
品質が管理された工場の
「ユニット鉄筋」以外では
このようにフック状にする
とJASS5ではなっていますが
一般的な住宅の基礎だと逆に
鉄筋がコンクリートの中に
しっかり埋まっている深さ
(かぶり厚さと言います)
が不足しがち。
じゃぁどっちがいい?
どっちがコンプライアンスを
重視してる?
住宅の構造の大家である
山辺豊彦先生にも質問したことが
ありますが
「うーん、住宅の基礎じゃぁ
フックは要らないとは
思うんだけどなぁー」
とのことでした。
山部先生でさぇ「うーん」なのは
「実務では要らないと思うけど
根拠なく有無を判断するのは
独善的すぎる」
ってことなのかと。
フックがついている鉄筋は
「せん断補強筋」と言って
本のページが滑ってずれるように
破壊される「せん断破壊」に
対して抵抗します。
でも、住宅のベタ基礎の強度は
ほとんど「曲げ破壊」への
抵抗で決まるので
実はフックのある無しは
それほど重要じゃないんです。
だったら
「かぶり厚優先の方が?」
って悩むんですよね。
最終的判断は
やっぱコンプライアンス上
フックありかなぁ…
そうしないと
構造計算ではNGになるし。
ついでに、こんなところも悩む。
長期優良住宅の場合
配管を更新できるように
「さや管」
を入れることになってますが
シロアリも侵入しやすいし
鉄筋にも邪魔だし
はたしてこれで住宅の耐用年数に
寄与するんだろうか…?
とか。
やはりコンプラ上付けますけど。
こんな部分はお施主さん
知らなくていいんですが
ネットに書いて発信する以上
色んな意見に接しますので。
一番は
一生懸命やっている
職人の仕事に対し
「そんなの違うんじゃね?」
みたいな匿名の批判が来ると
めっちゃ気分悪くて
腹立たしいので…
そういうの来ないように
決まりは決まりとして守る、
が正解なんだろなと。
2023年01月30日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。