空のリビングの家(富士宮市)
家づくり概要
敷地を初めて訪れた時、周りを住宅に囲まれて、プライバシーの確保が難しいな…と感じたが、同時に、道の延長線上にある遠くの桜並木が二階から見え、その通りに沿って風も太陽も抜ける事を実感した。
そこで方向性を二階リビングに決定。二階リビングは、プライバシーが保て、風通しも日当たりも良い反面、庭との繋がりを望めない。
解決策として、12畳の大きなウッドバルコニーを設け、そこでBBQまで楽しめる様に計画、明るいリビングが完成。
竣工後、桜も狙い通り気持ちよく見えた。
心に残るエピソード
地鎮祭を行う予定の日が、東日本大震災の確か一週間後くらいだったように記憶しています。
Hさんから私の携帯に、
「自分たちだけがマイホーム!と浮かれるのはなんとなく申し訳ないので、地鎮祭を中止して、用意していた初穂料は東北に寄付したいのですが」
とお電話をいただいたのが、一番印象に残っています。
その後、Hさん家族と、駆けつけてくださった職場の社長さんと、私共だけで、お神酒とお塩で土地を清めて手を合わせ、工事の無事を祈りました。
でも工事が始まると、経験したことがない資材不足で工事が順調に進まず、大変な思いをしました。
思えば、この時から、災害に強い家づくりを強く意識し、【エネルギーをできるだけ使わないのが本当のエコ】・【真冬に電気が止まっても、ダイレクトゲインで家が冷え切らないくらいの高断熱化】に、本格的に舵を切ったのでした。
そんなターニングポイント的な家づくりでした。
鈴木
詳細データ
パッシブソーラーそよ風搭載
設計施工会社
設計:株式会社マクス一級建築士事務所
施工:株式会社マクス
所在地
静岡県富士宮市