Vol. 4,455

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン

マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます（長いですけど）

昨日に引き続き
富士市の注文住宅の現場から。

昨日は外部の「付加断熱」の施工
をご紹介しましたが

本日は内部の「充填断熱」。

断熱材は24kg/m3の密度の
高性能グラスウール（GW）。

以前
GWは袋入りじゃない方がいい
でご紹介しましたが

裸のグラスウールを使います。

そしてその上に気密シート
を施工します。

そもそも、グラスウールには
気密フィルムが必要なのか？

ですが

絶対必要です

はぃ、何故でしょうか？

カビるからです

グラスウールだからカビる
のではなく
気密フィルムを正しく施工
しないからカビるのです。

グラスウールが悪いわけじゃない
のです。

断面イラストで見てみましょう。

【冬】

室内は暖かく湿った空気で
外は乾いた冷たい空気です。

上のイラストには気密シート
と書いてありますが
これが無いか適当な施工では

空気は非常に小さいので
室内の石膏ボードは
簡単に通り抜けます。

その空気が断熱材を通る際に
冷やされ、ある時点で露点
に達して気体から液体に

つまり
水蒸気から水に変わります。

これが結露ですね。
だからカビるのです。

冬の間、毎日壁の中で結露が
繰り返されれば…？
ダニ・カビ・腐朽菌が
家をダメにします。

【夏】

夏は、暖かい・冷たい空気の位置
が冬と逆になります。

物理の法則でエネルギーは
高い方から低い方へ移動するので
外の湿った空気が冷房している
室内側に移動しようとします。

すると皮肉なことに
気密シートをしっかり施工して
あればあるほど

気密シートの所で結露します。

これが、夏の逆転結露です。

ですので

夏は湿気を通すようになる
可変性透湿気密シート
が理想的！
ってことになります。

ただし！
丁寧な施工が大前提！

特にこういった
スイッチやコンセントの周りは
隙間ができやすいんので

気密カバーを付けたからOK
じゃなくて

カッターを使ってしっかり
隙間を埋めるように
しなくちゃダメ！

【業務連絡】
若い衆は再度この動画を見ること
隙間そのままにしたらしばく

スマホで画面が切れる方は
こちらのYouTubeページにて

スイッチ・コンセントの
気密ボックスの周りも

しっかり気密テープで処理。

換気扇ダクトやエアコン配管の
貫通部も、しっかりきっちり！

端部は構造材に気密テープで
ベタベタに貼り付ける。

基本、大事。