Vol. 4,254

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン

マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます（長いですけど）。

 

本日も昨日に引き続き
三島市で行われた注文住宅の
上棟風景をご紹介です。

 

昨日ご紹介した写真。

手前の白いのが
地震の際に建物を守る
モイスという面材です。

 

外壁にモイスが貼られて
室内側から白く見えますね。

 

外から見ると下のようになりますが

もし…

ちょっと「？」と違和感を持ち
質問をしてみたくなったならば
目の付け所が素敵です！

どんな違和感か…。

【 違和感１】
モイスの位置が上下でずれてるけど
上下で同じ方が強いのでは…？
（赤い矢印）

【 違和感２】
２階に柱があるのに１階に柱が無い
って、構造的に弱くないのかな…？
（黄色の矢印）

 

こんな「？」って違和感持った時に
わかりやすく説明してくれるのが
いい営業マンだと思います。

 

そもそも
本人が分かっていなかったら
「●▼工法だから安心なんです！」
みたいなアホな説明になりますね。

 

上記の違和感ですが
実はまさにその通り！なんです。

 

モイスを貼った部分、地震に耐える
「耐力壁」と言いますが
斜めの突っ張りの「スジカイ」
を設置する時と同じで

耐力壁はバランスが大事！
です。

 

だから、建物四方にバランスよく
配置されている方が丈夫だし

上下に揃っている方が同じく丈夫。

 

それから、２階の柱の下には
１階にも柱があるのがベスト。

「直下率」と言いますが
直下率は高ければ高いほど
地震の際に無理のない間取り
と言えます。

 

え…じゃぁ…ダメじゃん…？

答えを急がず、もう一枚写真を。

 

上の写真は
２階部分を組み立てている所です。

奥が２階
手前は１階の屋根になる部分。

その屋根になる部分に立って
写真を撮っています。

 

つまり、総二階ではなく
１階と２階の位置と大きさも違う
という意味です。

 

これも同じ様に
耐震性という観点で見れば
総二階とか

２階が１階のちょうど真ん中とか
バランスよく乗っていたほうが
無理のない構造です。

 

うーん
やっぱダメじゃないの…？

 

はぃ。そうですね。

 

そうです

だからこそ！

なんです。

 

耐力壁の配置や
柱の直下率や
２階の乗る位置など

それらを考慮して間取りを作る
ってとても大事なんですが
希望によってはプラン上
どうしてもその通りにならない事
が出てきます。

だからこそ！
それでも安全なように構造計算で
安全性を確かめる
ってのが大事なんです。

 

上の写真
柱が引っこ抜けないように
固定する金物が全部違います。

構造計算で一箇所づつ
「地震の時どれ位の力がかかるか」
を調べて
それに対応する金具を
付けているんです。

 

上の写真
「ビス止めホールダウンU」
という金具が見えませんが

こんな感じ（違う位置ですが）。

ホールダウンアンカーは
半分基礎から埋まっています。

それが柱とつながっている。

 

これなら絶対に
柱は引っこ抜けないですね。

でも…
熊本地震では、この太い鉄の
ホールダウンアンカーが
なんと地震で引きちぎれたのです。

 

地震の力をなめてはいけません。

構造計算をして耐震等級３に。
絶対に必須です。

 

壁量計算も
性能評価による耐震等級３も
構造計算じゃありませんからね。

 

あと
確実に施工があってはじめて
構造計算が生きる。

しっかりボルトを締めたら
マジックでチェック！

締め忘れ防止。

 

明後日は東日本大震災が起こった
3月11日

 

丈夫で安全快適な家
になるようにお勉強しましょう。

 

そんなおうちの見学会情報です！

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