構造見学会に参加するメリット
お菓子の工場見学って人気ですね
私もカルビーとか行きました
とっても楽しかったです
仕事柄、材木の工場はもちろん
サッシや断熱材
キッチンやユニットバス
の工場見学も沢山しました
日本酒やウイスキーの見学も
すごく楽しい(試飲が…)
ものづくりの現場は、そんな
楽しいし発見がいっぱい!
今日はそんな
工場見学ならぬ現場見学の
お話です。
2024.6.24 Vol. 4,727
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
富士市の注文住宅現場では
社員大工たちが
壁に付加断熱材を施工中。
断熱材はいつもの
「高性能グラスウール」
ではなく
「ミラフォームラムダ」
というボード状の断熱材。
断熱材は
「熱伝導率=λ(ラムダ)」という
熱の伝わりやすさ(にくさ)で
性能を現します。
いつもの付加断熱の
高性能グラスウール32kg/m3の
λ=0.035
今回の付加断熱の
ミラフォームラムダの
λ=0.022
よくわからないですよね 苦笑
ただ、この数値の違いは
断熱材の厚さに影響します。
例えば、いつも使っている
付加断熱のグラスウールは
厚み10cm。
今回のミラフォームラムダは
厚み6cm
性能と厚さで熱の伝わりが
決まります。
熱抵抗値(R値)と言いますが
(断熱材の厚み÷熱伝導率)
で求められます。
計算してみると
いつもの高性能グラスウールは
0.1m÷0.035=2.857
今回のミラフォームラムダは
0.06÷0.022=2.727
数字が大きいほど熱に抵抗する
ので、いつもの付加断熱のほうが
5%弱高性能という事になります。
ではなぜ今回いつもの
断熱材を使わなかったのか?
というと、敷地上の問題です。
いつもの仕様だと壁の中心から
外壁の仕上がり面まで25cmで
今回の仕様では17cmです。
たった8cmの違いですが
境界までが狭すぎると
足場作業などメンテナンスが
非常にしにくくなります。
そういうのを総合的に判断。
総合的な判断は建物内部にも。
白いのは「モイス」という
地震に耐える面材ですが
指差す部分
油圧の制震ダンパーです。
構造計算上は不要ですが
耐力壁が少ないので
地震に対してよりしなやかさを
持たせるために自主的に設置。
しなやかさ=靭性
と言います。
今日のお話は
ナンノコッチャ?
かもしれません。
けれど、住宅の性能とは
この様な理屈と計算に裏打ち
されている必要もあります。
もちろんそれは住まい手が
考えるのではなく
つくり手が考えるべき部分です。
けれど、大事な性能ですから
住まい手も少しは学んでみると
家づくりが楽しくなります。
お施主様のご厚意で
富士市のこちらのお宅で
7/13(土)に構造見学会
を開催させていただく
ことになりました。
工場見学のつもりで
楽しく学びに来てみませんか?
詳細はこちらです。
もう一個CMです。次回の
【土地の探し方Zoom勉強会】
は6/28(金)の20時からです。
まだ勉強会専用LINEに
登録していない方は是非
お友だち登録をしてくださいね。
2024年06月24日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。