Blogって、仕事だからと真面目に
書きすぎると、リアルで会った
時に違和感をもたれ、最悪は

「嘘を書いている」
なんて思われかねません。

かと言って、ベロベロに酔って
パンツ一丁で踊り狂う写真
なんて載せた日には

「こんな奴に仕事頼めるか！」
となるのは必至。

TPO・適材適所・使い分け
それは家づくりでも大事
ってお話です。

 

 

 

 

2023.11.13　Vol. 4,503

 

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。

 

家づくりは真剣に取り組んでますが
もちろん、聖人君子とは程遠いので
全てが完璧などと思われると
いざ工事が始まってから
大いに困るのです。

ただの酔っ払いのオッサン…
と思われても悲しいですけど。

 

私だって、やるときゃやります！

ここぞという時は
ビシっとしっかりしていることが
大事です。

楽しむ時は思いっきり楽しむ！

 

断熱材も
「これ選んどきゃ完璧」
なんてものはありません。

ケースバイケースなんです。

 

こちらは富士市の注文住宅現場。

先日の構造見学会の時の写真
ですが、脚立に登って
見ていただいているのは…

 

天井上のセルロースファイバー。

30cm敷き詰めています。

 

隙間なく入れられるのは
利点ですが

ふわっと撒きこぼしているので
密度がそれほど高くありません。

 

壁に圧送すると55kg/m3ほど
になりますが
撒きこぼしだと25kg/m3ほど
ですので半分程しかありません。

 

なので
空隙も多く気密性はないので

しっかり目張りして
その上に撒きこぼします。

 

セルロースファイバーの他にも

外壁付加断熱の
高性能グラスウール
こちらは32kg/m3の密度。

 

そして

室内の断熱材は
高性能グラスウールの
密度24kg/m3。

密度と種類が違いますが
同じものなら高密度ほど
断熱効果は高くなります。

 

さらにもう一種。

社員大工のショウタが切っている
のはミラフォームラムダという
ポリスチレンフォームのボード状
の断熱材で25kg/m3。

 

基の間に挟まるギリギリの寸法
でカットして…きつすぎ…

 

無理やりはめ込み…

 

えーぃ
入らないから最後はキック！

隙間を作らずピタッと納めます。

 

意匠的に一部木を貼りたいので
凹凸を出すため断熱材を
変えました。

どんな仕上がりになるかは
完成をお楽しみに。

 

【こっからはスタッフ向け】

住まい手さんは知らなくても
大丈夫ですが社員大工たちは
覚えよう。

セルロースファイバー撒きこぼし
厚さ：30cm
密度：25kg/m3
熱伝導率：0.040

高性能グラスウール（付加断熱）
厚さ：10cm
密度：32kg/m3
熱伝導率：0.035

高性能グラスウール（充填断熱）
厚さ：12cm
密度24kg/m3
熱伝導率：0.036

ミラフォームラムダ（付加断熱）
厚さ：6cm
密度25kg/m3
熱伝導率：0.022

 

断熱材は
・厚さは大きいほど効果が高い
・密度は大きいほど効果が高い
・熱伝導率は小さいほど高性能

断熱性能は熱伝導率と厚みで
決まります。

熱抵抗値R＝厚さ ÷ 熱伝導率

Rは大きいほど断熱性が高い
その部分の断熱性を示す。

 

各部のRは

天井
0.3 ÷ 0.04 = 7.50

壁（しっくい部）
0.1 ÷ 0.035 ＝ 2.86
0.12 ÷ 0.036 ＝ 3.33
合計：6.19

壁（木張り部）
0.06 ÷ 0.022 ＝ 2.73
0.12 ÷ 0.036 ＝ 3.33
合計：6.06

ミラフォームラムダは
薄いけど高性能なので
しっくい部と木部の壁では
2％程度しか差がない。

大工たち、わかったかな？
今度試験に出すからね。

 

と、難しい話は無しの
楽しいお勉強会のお知らせです。

11/25【正しい素材の選び方教室】