社員大工たちが鉄筋と格闘
Vol. 4,448
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)
本日は富士市の注文住宅から。
昨日のお宅とは別のお宅です。
基礎の下地をつくり
砕石を敷き込んで転圧されると
地面から湿気が上がってこない様に
防湿シートを施工します。
「アリダンシート」という商品で
厚みがあって白蟻の忌避剤が
練り込まれています。
普通の薄いフィルムでも
問題は無いし
もちろん違法でも有りませんが
やはり何十年も使うことを考えると
少しでも耐久性が高くて
高品質なものを使いたいですよね。
シートを敷いたら全面に
「捨てコンクリート」
という強度と無関係のコンクリート
を施工してから
鉄筋の施工に入ります。
捨てコンクリートは強度と無関係
なので上の写真の矢印のように
大きなひび割れがあってもOK。
そして強度と無関係なので
捨てコンクリートは無しでも
違法でもなんでも有りません。
「作業精度と作業効率を上げる」
のが捨てコンクリートの約目です。
鉄筋は
「かぶり厚さ」と言うのですが
コンクリートの表面から6cm以上
中へ潜っていること!
と決まっています。
なので上の写真の「ピンコロ」の
上に鉄筋を載せて「かぶり厚さ」
を確保しています。
鉄筋の施工は
鉄筋の上を職人が歩くので
捨てコンクリートがないと
作業をしているうちに
ピンコロが地面に
めり込んでいきます。
すると当然
「かぶり厚さ」を確保できません。
となるとやっぱり
捨てコンは全面に施工したほうが
いいよなーってなります。
捨てコンクリート以外も
しっかりやりましょう!
この凹んでいる部分は
「人通口」と言って
点検時に床下を通れるように
基礎の立上りがない部分。
立上りがない分「地中梁」と言って
地面の中に鉄筋の梁をつくります。
立上り部分は繋がっていた方が
当然強いので
人通口で切れると無理がかかる。
その無理を補うために
鉄筋は太く、本数が増える。
社員大工のショウタが施工している
鉄筋はD19と言って
太いところで直径21ミリもある。
住宅の基礎でこんなに太い鉄筋を
使ったのは私も初めて。
構造計算をしながら
点検口の位置を工夫したりして
なんとかもう少し細く出来ないか
試行錯誤しましたが
間取りとの関係でしかたなく
D19を4本並べました。
平屋と2階建ての木造住宅は
「構造計算書の提出義務がない」
という70年前からの謎ルールが
未だ化石の様に残っているため
計算などせずに外形11ミリの
鉄筋を2本も入れれば
基礎はできてしまう…。
21ミリの太さで4本と
11ミリの太さで2本ですよ?
計算しなくても違法じゃない
って怖い…
というか、いいのかこのままで?
法律を守っていればいい家
なんてのは大きな間違いです。
じゃぁ
どんな家がいい家なんだろう?
お勉強したくなったら
マクスの相談会へどーぞ。
わかりやすーく
お話させていただきます。
2023年09月19日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。