工務店目線でショールームでの雑感:窓編
Vol. 4,293
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)。
昨日は久しぶりにLIXILの
ショールームに行ってきました。
お客様との設備の打合せは
いつもは設計の祭ちゃんに
全てお任せしてるんですけど
(まぁ今回もお任せですけど)
久しぶりに私もついていって
お勉強しなきゃな…
と思いまして。
そしたら、久しぶりに行った
リクシルのショールームは
かなり変わっておりまして…
50を過ぎたオッサンでも
なかなか面白かったんです!
ですが
このブログで設備の解説をしても
面白くないので
【工務店目線で見たショールーム】
について、めずらしくシリーズで
書かせていただきます。
「へぇ…そんな見方もあるのか」
と、ご参考になれば幸いです。
まずはやっぱり窓かな。
(どーでもいいけど髪切れよ…鬱陶しいな…)
「先進的窓リノベ事業」という
かつてない規模の大型補助金
の影響で納期3ヶ月待ちとか…
既存の窓の内側につける窓。
たしかにこれ、物凄く効きます。
我が家もやったんですけど
・かなり暖かくなりますし
・すごく静かになります
でも、内窓と外側の既存の窓との
間の空間は、結露は防げません!
自宅で実証済み。
その意味では
「窓の内側にもう一個窓」
よりも、
「既存窓枠に高性能な窓を被せる」
カバー工法のこちらの窓のほうが
理にかなっています。
既存サッシ枠の上に
新しくサッシを被せていますね。
だからカバー工法。
ただ、この工法、
どのお宅でもうまくいく…
わけではありません。
というのも…
この窓枠。
MDFと言って、木の繊維を
接着剤で固めたもの。
密度によって名前が変わり
高密度なものを「ハードボード」
中密度がこのMDF
(Medium Density Fiberboard)
低密度のものを
インシュレーションボード
と分けて呼びます。
見た感じ木目なのですが
そのそも細かい木の粉を
ボンドで固めただけなので
木目はありません。
木目に見えるのは
木目が印刷された
塩化ビニールシートです。
木の粉をボンドで固めただけなので
とにかく水に弱い。
毎日結露してたら数年で
ボヨボヨになります。
だから、このカバー工法の窓を
リフォームでこれだけ綺麗に
収められるかと言うと
「…」なんです。
それは、内窓も同じですけど。
まぁ、日本のこの木目印刷技術は
たしかにすごい。
知ってる人には一目瞭然ですけど。
こういう木目のドアとか
ツルツルテカテカ過ぎて不自然 笑
このままずっと
変わらなければいいけれど
やはり、所詮印刷なので
紫外線劣化し始めれると
偽物感が半端ない。
技術者の
ものづくり精神は尊敬します。
このドアとか
ビンテージ感を出そうとして…
塗料の刷毛ムラまで再現してる
(塗料の飛び散りとかも)
努力は認めます。
ただ、劣化してきたときに
どーするの???
と思うわけです。
やっぱりその意味では
無垢の板のドアには敵わない。
メンテナンスフリーなんて
幻想ですよ。
キッチンとかも
扉は木目が多いんですけど
「印刷でーっす!」ってのは
特に床や構造材が本物の木だと
悪目立ちします。
上の写真で
右がその「印刷丸出しシート」
左は表面をコーティングしてあって
「なんちゃって木目調」
ではなく
「こういうジャンルの木目」
と言いましょうか
それなりの高級感。
真ん中はその中間ですね。
もちろん
ホンモノの木以外は認めねぇ…
って言ってるわけじゃないです。
経年劣化した時どうする?
ってとこまで踏まえて考えましょ。
ってことです。
そこは、ショールームのお姉さんは
教えてはくれませんので
「工務店目線で」
私が感じたことをシリーズで
書いてみたいと思います。
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About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。