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社長ブログ

この地で育てられた四代目です

家を設計するなら構造も分かっていないとダメ

Vol. 4,132

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)。

 

沼津市の注文住宅の現場。
コンクリートの打設前に
鉄筋の検査です。

検査は第三者機関が検査しますが

会社用に確認写真は
きちんと撮って残しておきます。

 

 

右と左で鉄筋のピッチが違うのが
お分かりいただけるかと。

左のほうが密ですよね。

構造計算の結果です。

 

構造計算は専用のソフトで
行います。

 

ただし
施工がきちんとできているか?
それは当然現場の精度。

 

コンクリートの工事は
JASS5
というものに則るのが公共工事や
ゼネコンの工事では常識。

JASS5とは日本建築学会が
作っている専門書です。

正式には「建築工事標準仕様書」

Japanese
Architectural
Standard
Specification

の略。
5はコンクリート工事の巻~
みたいなもんです。

 

JASS5によるとこの部分は

このようにフックにするように
なっています。

工場で管理されて作られた
ユニット鉄筋は無くても良い。

 

ただ、このフックがあると
建築基準法に定められる
「かぶり厚さ」
と言って

鉄筋がどれくらい
コンクリートに潜っているか?

が、実に怪しくなる。

 

木造住宅構造の権威のY先生に
このフックについて聞いてみると
木造住宅の基礎じゃぁ
フックは要らないと
思うけどなぁ~

とのことでした。

 

うーん、微妙。
このへんが、規則と実務の距離か。
難しいんです…。

 

こんな地中梁も
自分で構造計算をしておきながら
「ここまでいるか…?」
と正直思います。

 

でも、規則や計算結果を
根拠なしに変えるのは独善的過ぎる。

そして
自分で構造計算をしていると
図面と現場の施工が違っていると
すぐに気づく。

 

これはすごく大事。

 

今回も
「あ!補強がないっ!」
とすぐに気づいて職人に連絡。

写真を撮ったけれど
ちゃんと「補強前」って汚い字で。

 

「補強忘れ」は私が図面を書いた時
水色で分かりやすく色付けしたのに
モノクロコピーされて
職人が見落としたのが原因。

 

そういうことも予測して
誰が見ても間違えないように
書くのが設計者の義務。

と、反省です。

 

あ、ちなみに第三者機関の
検査員の方は
全く気付きませんでしたけど…

もう少しちゃんと
見てほしいなぁ…

 

そして補強される。

うーーーーん。

構造計算しているときも感じた通り
こんなに鉄筋入れたら
鉄筋の間にコンクリートが
入ってくれない。

それってどうなんだ?
と思いつつも
あちこち変えて何度計算しても
ソフトが出してくる答えなので。

 

木造住宅は構造計算書の提出が
義務ではない。

義務だとやらない。

やらないから設計者が知らない。

 

よく広告で

大きな吹抜けの大空間!

って写真見ますけど…

板張屋根のみでは圧倒的に強度不足
でも自然素材でいいでしょ!的な?

地震なめすぎ!

構造計算したら
最低限の耐震等級1も
無理だろうな…と。

知らないって怖いなぁ。

 

家づくりって
イメージじゃぁダメ!

設計者は構造も勉強しないと。

 

うーん
まぁ偉そうなこと言って
現場で図面の読み落とし
があったのは事実。

ちゃんと見つけて図面通り
施工できましたが
お施主様には正直に白状して…

申し訳ございませんでした!

About Me

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鈴木克彦 株式会社マクス 代表取締役

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。

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