日本から大工が消える日
昨日はZoomでの設計塾のネタでしたが、本日も続きを。
今回の塾の冒頭、「職人不足」に関するお話が、塾生に対して投げかけられました。
Zoomの画像で見にくくてすみませんが、画面は、木造住宅におけるプレカット率の推移を示す棒グラフです。
プレカットとは、材木を上棟できる状態まで、事前に機械加工する技術です。
今マクスで使っている天竜材も、浜松のプレカット工場で加工されています。
グラフを見ると、私が生まれた当時は、日本にはプレカットというものは存在すらしていません。
わたしがこの業界に入った当時、まだプレカットの機械加工と、大工による手加工とは、半々といった感じ。
けれど現在、限りなく100%に近い、というのが実情。
昨年は、お客様のご理解もあり、マクスでも、ものすごく久しぶりに手加工で上棟させていただきましたが、日本全国で、プレカットの精度が上がり、仕上がり精度的にもコスト的にも工期的にも、大工のて加工では「合わない」という現実が、プレカット率の急上昇に繋がりました。
結果、「キザミから出来る大工」つまり、プレカット無しで上棟まで出来る大工は、今や貴重な存在。
もう10年もすれば、絶滅危惧種となるでしょう。
幸いにもマクスでは、キザミからできるベテラン大工が二人、社員大工としておりますので、若手の社員大工の原田に、車庫や物置などの小さな建物や、リフォームの増改築の際の構造材を、手刻みで行うことにより、伝えてゆくことが出来ます。
昔と違って、
昼夜休日問わずに…、
出来なかったり間違えたら殴られながら…、
という時代ではありませんので、技術の伝承速度は牛歩、いや、亀のごとし、ではありますが、
若者の真剣な眼差しは、日本から大工が消える日を回避できる、一条の光に見えます。
もし、「自分もやってみたい!」そんなやる気がある若者が居れば、原田のような未経験者でも、ゼロからしっかり教えます。
すでに住宅業界で働きながらも、今の家づくりに疑問を感じている、そんな若者も、歓迎します。
君も、【ものづくり工務店】で、いっしょに、素敵な家づくりをしてみないか?
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About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。