アモルファスソーラー発電の施工風景
昨日の続きです。
最近忙しさにかまけて、ブログでのライブ感が薄れていると反省しております。
職人と一緒に「やってるやってるー」感がマクスの命、私のブログの意義。
反省を込めまして、本日はライブ感たっぷり・写真たっぷりでご紹介させていただきます。
さて、最初の写真は、無理矢理富士山の稜線を同じアングルに納めようとしたために中途半端になってしまいましたが、レッカー車で何やら長いものを吊っています。
屋根の上では、多くの職人がスタンバってます。
その屋根には、防水処理がされた上に、桧の桟の下地が規則正しく施工されています。
長いのは、腐りにくく耐候性のあるガルバリウム鋼板。屋根材です。
でも、普通と違うのは、屋根材の後ろに変なコードが…?
コードとコードを結束し、
念を入れて、絶縁・防水テープで接合部をぐるぐる巻きに。
そうです。
太陽光発電と一体化された屋根材です。
屋根材であるガルバリウム鋼板に、シート状のソーラーが貼り付けられています。
通常の太陽光発電と違い、ソーラー部分はペラペラのシート状なので、屋根が重くなりません。
当然、頭でっかちになって耐震性が落ちることもありません。
これを可能にしているのが、シリコンを結晶で利用するのではなく、蒸着(イメージで言うと、ポテチの袋の裏側のアルミニウム)と言う技術で発電システムを作っている点です。
参考過去リンク:太陽光発電は本当にお得か
参考過去リンク:太陽光発電をイメージでとらえてはいけません
参考過去リンク:アモルファスソーラーについて
施工風景に戻りましょう。
写真は、屋根材の板と板の間に、シリコンシーリングをしながら(一番上の宮川監督)、ブチルゴムの防水シートで目張りしている(下側二人)ところです。
念には念を入れることで、将来の漏水リスクを減らします。
普通にやれば、建ってすぐに漏水などあり得ません。
いかに長持ちさせるか、これは、気配りです。
その上からガルバリウム製のキャップを締めます。
ゴムハンマーでコンコンと確実にはまっているか確認します。
ただのイメージショットです。
写真に富士山が入っていると遠方の方に喜ばれます。
アースを取っています。
屋根材を釘で貫通し、屋根頂部の絶縁板と繋ぎ、全体のアースを取ります。
確実に全ての端子が接続できているか、要所要所でテスターであたります。
発電をしているので、すでに電気が通っています。
感電しない様に注意です。
つないだコードは一カ所から室内へ。
もちろんここの部分やアースのために穴を開けた部分は念入りに防水処理します。
で、これが昨日の最後にご紹介した、室内に配線が出てきた様子です。
手前の箱は、発電とは関係なく、こちらは空気集熱のパッシブソーラーの心臓部、
『次世代パッシブソーラーシステムそよ風』のメインチャンバーです。
屋根の表面で太陽の光から発電をし、
屋根材の裏側の通気層で太陽の熱を集めて室内の暖房に用いる。
太陽をダブルで利用するから、WS仕様(ダブルソラー仕様)です。
電気設備職人+弊社社員大工の丸山で、テスターを使って最終チェック。
しようと思ったら、電圧が高すぎてテスターが壊れた…(笑)。
翌日、携帯用でない大きなテスターで接続を確認しました。
夕方になり、かなり太陽が低い位置にあったのに、テスターが壊れるほど発電していてびっくりです。
単位面積の発電効率は結晶系より劣るものの、曇りや朝夕にも発電するので、結晶系よりも、年間の総発電量(と言うことは年間売電量)は多くなるというメーカー談も納得です。
こんな感じで、WS仕様の屋根が出来てゆきます。
【自然室温で暮らせる家を目指して 12/1,2(土日)びおハウスM完成見学会】
2012年11月22日
Post by 鈴木 克彦
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。