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社長ブログ

この地で育てられた四代目です

僕はなぜ家を作るんだ?-15 慟哭

Vol. 3,831

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。

 

過去の自分を振り返り
なぜ「家を建てる仕事」を
生業にしてるのか?

を考えるシリーズです。

ただ、本日の内容は
夫婦にとっては
正直書きたくない内容であり

特に妻の陽子には
辛いだけの内容のはず。

 

それでも、なぜ書くのか?

もし
周りに同じ境遇の人がいたら

「こうしてあげて欲しい…」

という気持ちがあって
それが伝われば、少しでも
同じ様に辛い思いをする人が
減るのでは…

そんな想いからなんです。

 

陽子も
「だいぶ時間も経ったしね…」
と言ってくれました。

 

 

前回
二人の兄弟の事を書きましたが
「やっぱり女の子も欲しいね」
というのが夫婦の共通の願い。

すると願い通り
女の子を授かりました。

 

ところが
兄弟の時は何もなかったのに
妊娠中早い段階から
原因不明で羊水が不足し
切迫流産で長期間の入院に
なってしまいます。

毎日羊水をチェックする
のですが
もどってくる兆しが
見えない…。

 

ヒリヒリするような毎日を
過ごしていると
「これ以上は危険」
との判断で順天堂病院に
救急車で転院になりました。

 

この時は知らなかったのですが
静岡県は順天堂病院と
県立こども病院の
2つの病院の新生児・乳幼児の
医療がかなり進んでいる県
なんだそうです。

順天堂で診ていただくと

まだ帝王切開で産むには
早すぎるが
お腹の中にとどめておくのも
限界に近い

との判断で
翌日帝王切開することになり
私だけ家に帰りました。

 

翌日早朝。

家内から電話があり

「診断をしたら
 赤ちゃん
 亡くなっちゃったんだって…」

あの時の
陽子の悲痛な電話の声は
今も忘れられません。

 

娘は亡くなってしまっても
促進剤で分娩を
しなければなりません。

陽子の辛さは
男の僕には
想像ができませんでした。

 

ただ
病室に着いて冷たい我が子を
抱いた時
僕の何倍も辛いはずの
陽子の事を考えて我慢しよう
そう思っても、やはり
泣くのを我慢することは
できませんでした。

 

陽子は
庭にあるお客様から頂いた
花梨の木に成る実で
長男が遊ぶ姿から
「花梨」と名前を付けました。

 

辛かったのは

役所に届け出を
出さなければならないこと

火葬場で
我が子を荼毘に付すこと

長男が
「花梨ちゃんに会いたい」
と泣いたこと

我が子の事を
知人に知らせること

 

色々有りました。
でも一番辛かったのは

「水子に名前をつけちゃダメ」
「お墓は…お骨は…こうすべき」

と、
「あなたのことが心配なのよ」
という顔で助言をしてくる人の
相手をしなければならないこと。

内心、殴ってやりたかった…。
「いい人ヅラすんじゃねぇ!」
「ほっといてくれ!」と。

 

自分たちにそういう事が起きて
初めて知ったのですが

「実は私も昔ね…」

という方が多くて
「あぁ、やっぱり
 出産て命がけなんだな」
と思ったのでした。

 

もし、お知り合いが
辛い立場にある時

寄り添って悲しみを
分け合う事ができるのは
結局、家族でしかないのでは…

家族以外の人は
「そっとしておいてあげる」
というのが
一番の優しさなのじゃないか?

 

僕はそう思います。

独身時代から飼っていた
二匹の犬のうち一匹が
娘と同じ日に旅立ちました。

一緒に付いて行って
くれたんだなぁ…と
何度も「ありがとう」と
泣きながら言いました。

 

日々の生活は
どんなに悲しいことが
あっても続きます。

 

今はなくなりましたが
当時富士市は
夕方5時に「七つの子」が
放送で流れて
子供が家に帰るのを促してました。

妊娠中にお腹を擦りながら
七つの子を毎日歌って
聞かせていた陽子は
この放送の度に
一人で泣いていました。

 

それでも元気になっていった
のは二人の息子達(特に長男坊)
の底抜けな明るさ。

子どもたちに支えられて
前を向けました。

家族って
こうして支えあってるんですね。

 

お医者さんからは
「原因は不明だけれど
 諦めることはないと思います」
との診断をいただき、

「やっぱり娘がほしいよね…」

そう私たち夫婦は
思うようになります。

 

ところが
それはとっても
大変な事だったのでした。

続く…。

2022年01月16日

Post by 株式会社 macs

About Me

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鈴木克彦 株式会社マクス 代表取締役

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。

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