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社長ブログ

この地で育てられた四代目です

僕はなぜ家を作るんだ?-16 誕生

Vol. 3,838

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。

 

家づくりとは関係ありませんが
過去の自分を振り返り
なぜ「家を建てる仕事」を
生業にしてるのか?

を考えるシリーズです。

 

前回は
とても辛い思い出
書かせていただきました。

妻の陽子を
少しづつ元気にさせたのは
私ではなく二人の息子たちだった
と思います。

特に、お調子者の長男坊。

 

常に「母ちゃん…母ちゃん…」
と笑わせていたような…。

 

娘が亡くなって2年後
再び女の子を宿した陽子ですが
再び、原因不明の羊水不足で
長期入院を強いられます。

 

私のお袋が泊まり込みで
手伝いに来てくれたものの
息子二人との生活は
なかなか大変でした。

 

毎日は病院に見舞いにも行けず。

仕事があるので長居もできません。
ちょっと話して、また来るね…と。

 

病室では
明るく振る舞う息子たちですが

病院のエレベーターを降りて
駐車場に向かう頃には
「オレ泣きそうだった…」
と、こらえきれずに
長男がベソをかき始めます。

するとすかさず
次男坊が変な踊りを踊って
長男を笑かそうとします。

 

何にも教えたわけじゃないのに

「自分が泣くと母ちゃんが可哀相」
だとか…

「アンちゃんが悲しいときは
 弟のオレの出番」
とか…

チビの兄弟が
なんともたくましく思えました。

 

ただ、病院でひたすら
安静にしていた陽子ですが

以前と全く同じように
羊水はなくなり

以前と全く同じように
救急車で順天堂病院に運ばれ

以前と同じように
緊急手術が決定しました。

 

ただし今回は、翌朝手術
ではなく救急車で運ばれたその日
即、帝王切開。

 

夕方まで待つように
私は言われましたが
結局呼ばれたのは夜中。

待っている時間が
無限の時間に感じました。

 

娘はまだ23週と6日。
予定よりも三ヶ月半も
早い出産でした。

その体重、わずか530g。
体長は35cmほど。

 

日本の未熟児医療は
かなり進んでおり
医療は日進月歩ですが
当時の新生児医療では

・生きて退院できる可能性は半々

・助かったとしても、
 網膜・脳・肺・心臓・腸・
 血液・脊髄等々
 様々な障害が出る可能性が高い

NICU(新生児集中治療室)の
保育器の中の娘は
沢山のチューブに繋がれ
生きているのが不思議なくらい。

人工呼吸器での呼吸でしたが
必死に心臓と肺を動かし
『生きる』と言う事を
精一杯やっているのが
ひしひしと伝わってきました。

何もしてあげらず
ただただ泣きそうでしたが
それでも泣かなかったのは
娘が頑張ってるのに
お前が泣いてどうする
という思いだけでした。

 

これは、生後25日くらいの写真。

もしも、ですけど
自分の心臓で娘が助かるなら
何の躊躇もなく
心臓だってあげる。

そんなふうに思えた自分に

「親ってこんなふうに
 思うもんなんだな…」

と変に感心したのを
覚えています。

 

NICUには親しか入れません。
兄ちゃんたちは一度も
一言も駄々をこねず
外でおとなしく待っていました。

病院で、初めて沐浴をさせて
もらった時の写真
もう…愛おしくて愛おしくて…。

 

けっきょく生まれて3ヶ月半入院し
ようやく家族が揃った時の喜び。

ちなみに
このスタイとよだれかけは
僕が夜な夜な手で縫いました(笑)

退院の時のNICUのスタッフの方々と

 

NICUの先生と看護師さんには
もう感謝してもし尽くせないほど
お世話になりました。

若い看護師の方が
ポツッと言っていた言葉
「あ、なんか今日は
 随分お見舞いが
 多いと思ったら
 大晦日だったのか…」

えーーーーっ!!!

 

看護師さんたちの
自分を犠牲にした献身で
支えられているんですよね…
医療って。

それに頼っちゃぁ
いけないはずなんですがね。

 

退院後
未熟児を育てるのは色々大変なので
その親の会があったのですが、
そのイベントでの
NICUの先生の講演で
こんな話がありました。

「先日、TVで NICUのことが
 放送されていました。
 そこで、障害を持って生まれ
 少しして亡くなってしまった
 赤ちゃんの
お母さんが

 『それでも先生には
  おめでとうって
  言ってほしかった…』

 そう話していました。
 僕はそんな場面でやっぱり
 おめでとうと言えないよな…」

と、最後は言葉をつまらせて
涙を流す先生に
なんて尊い仕事なんだ…
と深い感謝と感銘を受けました。

 

同時に思ったのです。

自分の仕事って
NICUの方たちと比べて
どうなんだ???

原価だ利益率だって
なんだよそれ…と。

 

続く…。

2022年01月23日

Post by 株式会社 macs

About Me

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鈴木克彦 株式会社マクス 代表取締役

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。

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