びおハウスWS仕様 上棟その1
昨日は、富士宮市において、新しい住宅の上棟作業でした。
このお宅は、現在マクスが取り組んでいる、
「自然室温で暮らせる家」を目指す「びおハウス」
の、WS仕様というスタイルです。
WSは、ダブルのソーラーを示します。
太陽の熱を暖房として採り入れる、次世代パッシブソーラーそよ風システムと、太陽光を電気に変える、屋根を重くしないアモルファス太陽光発電の、ダブルのソーラー利用です。
これについてはまた後日詳しくご報告させていただくことにして、本日は上棟作業一日目の様子を。
このお宅は、奈良県の吉野材を構造材に使用しています。
吉野を見に行って、とても感動し、ようやく今回、このすばらしい材料を使うことができました。
(吉野視察ツアーその1・その2・その3)
梁の杉材も、柱の桧材も、どちらも気持ちよく目が詰んでいます。
目が詰んでいると強度もあります。
上の写真のように、一本ずつ、検査された材木の強度(ヤング係数)が記されています。
ざっと見た感じでだいたい110以上、良い数字です。
さて、このお宅は、登り梁という梁の掛け方をしています。
富士山もよく見えます。
せっかく良い天気なので望遠で。
私が時々アップする富士山は、事務所の机の目の前の窓からとっていますが、本日の富士山とは、だいぶ形が違います。
富士山の西側に回り込んできているからです。
写真左側に大きな溝が見て取れます。
これは、「大沢崩れ」と言います。
1000年前から崩れ始め、今でも毎日大型ダンプ30台分が崩れ続けているとか。
話を戻しましょう。
この登り梁、最近では、機械で全て加工できるところが増えましたが、今回は大工の手加工。
マクスの宮川・勝亦の二人の監督が、大工と難しい顔をしています。
ボルトを通す穴が無いだけでした。
一件落着で思わず笑顔が。
もし加工が間違っていると、最悪の場合、上棟作業が中断するので、前日は眠れなかったりします。
でも、職人と社員が一緒になって動くので、そんな大きな問題は起きません。
さて、もう一枚写真をご紹介。
柱の中央に、変な穴が開いているのがわかります。
これは…?
ここにもこんな具合で梁が入ります。
こうして見るとその意味がわかります。
写真奥が、一階の屋根になる登り梁。
手前の短い柱が順々に並んでいる部分は、二階の外壁になる柱です。
許容応力度設計による構造計算の結果、壁よりも屋根の面としての強度をより強くすべき、と言う結果のもと、屋根と壁の取り合い部に、屋根面を構成する梁を入れているところでした。
説明が分かりにくいですが、要は、どんぶり勘定ではなく、外部の構造専門の設計事務所で厳密に構造計算をし、地震に対する最高等級の「耐震等級3」を取ってます、と自慢したかっただけです(笑)。
作業は今日も続いています。
またご報告いたします。
2012年11月08日
Post by 鈴木 克彦
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