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ビオブログ

レンタルボートにGPS魚探を取り付ける-1

本日は春分の日。

「昭和、56年、3月。春…」
一同「はるです!」

「クスノキが芽を出し、ツツジの蕾も、膨らんできました。」
一同「ふくらんできました!」

今から37年前の富士市立広見小学校の卒業式、みんなで言った挨拶の出だし、まだ覚えています。

というわけで、春です!

春分は、二十四節気の一つ。
立春から始まって大寒で終わる二十四節気。

節目です!
七十二候は春分の初候で【雀始巣:すずめはじめてすくう】。

雀も巣を作り始める頃、魚も活性が上がってきます。
釣りシーズン、到来の春です!

というわけで、その広見小学校時代から一緒に釣りに行っていた友人と、オッサンになってからも釣りに行くようになって早7年。

毎月一回、沼津市の西浦にレンタルボート釣りにゆく日を、指折り数える様になりました。
レンタルボートはMAX5人乗りのボート(上の写真)にエンジンが付いており、水深20~100Mを狙っています。

メインで狙う魚は、サバ・タイ・ヒラメに青物と底物。
が、二人の仕事の休日を狙っての釣行は、天候や海のコンディションが悪くても、そうそう変更はできません。

お恥ずかしい話、「ボウズ」も時々…。


魚釣りの心強い味方、そう、魚群探知機。
現状、その相方が持っている、ホンデックス(本多電子株式会社)製の一番安い(失礼)を使っているものの、まぁ、性能は、値段なりでして。

そして、根掛かりを避けるために、水深と魚の反応深度は、リアルタイムで知りたいのですが、いちいち
「今何m?」
と相方に聞かなければならず、
「お、おれも、魚探、買っちゃおうかな?」
となったわけです。


そこで、いろいろ調べた結果、魚探の技術は著しい進化を遂げていることが判明(当然、すぐに欲しくなる)。

同時に、
【高性能な魚探は、船への直接取り付けが基本で、穴を開けたり接着剤を使えないから、どう固定する?】
という問題が立ちはだかります。


釣りに何の興味もない方には、一切役に立ちませんが、それは、建築とは関係なく、「暮らしの視点」で綴る「びお静岡東部版」、釣りが好きな方で、なおかつ、私と同じ様に、

【レンタルボートに毎回、魚探を取付けて釣りがしたい】

という方のために、シリーズで書かせていただきます。

1. 自分の釣りに合う魚探を選ぶまで

2. レンタルボートにどうやって固定するか?

3. はたして、うまく使いこなせるか?

について、三回シリーズです!(後日シリーズ延長決定)
4. 実釣とバッテリーの工夫
5. 実釣とクイックドローコンターンズ


まず初回、私が魚探を選ぶまでをご紹介します。


釣具屋さんでも魚探はおいていないので、やはりネットで調べます。
情報量から、メーカーは、
・ホンデックス
・ガーミン
・ハミンバード
・ローランス
の中から選ぶことにします。

一番大事なこと、それはもちろん、予算!
高いものほど、もちろん高性能なのですが、月に一度だけしかいかない釣りで、漁師が使うような魚探は必要ないわけで、お小遣いも考えると、だいたい10万、は行き過ぎ(笑)。

まぁ、5,6万くらいが良いけど、安物買いの銭失いになってしまってはいけません。


調べると分かってきたのは、進化した性能。
ぜひ欲しいものに、

★CHIRP信号の振動子
★自動マッピング(等深線)

があり、これをマストとしました。

まずは振動子。
これがなかなか難しい。

海の中に信号を発信し、それが魚や海底にあたって帰ってきて、その情報を読み込む、これが魚探の原理です。
信号を発信するのが、振動子。
いくら高性能な魚探でも、その性能を発揮できるのは高性能な振動子あってこそ、なのです。


この振動子には沢山の種類があり、
「どれとどれを組み合わせれば良いんだ!?」
となります。
これが今回最大の壁でした。

ネットサーフィンでわかったことは、魚探の技術は飛躍的に向上しており、その向上は、振動子の発する周波数の違いにあることが分かりました。

Windowsも、95→98→XP→7→8→10みたいな感じで、進化してきましたよね(使いづらいチェンジもありましたけど…)。
魚探もそうらしいのです。

イメージとして、初期のアナログ信号を第一世代とすると、デジタルになるのが第二世代。
そして、

1. 固定周波数を断続的に発射→アナログ受信

2. 固定周波数を断続的に発射→デジタル受信

3. 可変周波数を断続的に発射→デジタル受信

4. 広域周波数を連続波で発射→デジタル送受信(ブロードバンド)

5. 連続変調周波数を連続波で発射→デジタル送受信(チャープ)

と、第五世代に達しているわけです。
(なんかよくわかんないけど「すげー」…というのがこの時点での感想)


相方が持っている安い魚探(何度もごめんね…笑)は、固定周波数で50kHz。
ちょっと高いのだと、50kHzと200kHzの二つの周波数で探知が出来ます。

イメージではこんな感じ。

私達がいつも釣っている当たりの水深は70mくらいがメイン。
周波数によって、指向角度というのがありまして、相方所有の現状の魚探(50kHzのみ)は、ほぼ真下しか見れていないのが分かります。

「ピコピコピコ!!!」
と魚探が反応して、すわっ!と急いで仕掛けを入れても、
「あ、群れがどっか行っちゃった…」
というのが常なのです。

200kHzは指向角が広い分、魚が具体的に船の周りのどの辺にいるか分かりづらい、という側面もあるので、この時点で、50kHzと200kHzの二つの周波数が使えないとダメだな、となりました。


で、さらに調べて、最新のチャープってなんだ?
となります。


Wikipediaによると、
チャープ信号とは、時間とともに周波数が増加(「アップチャープ」)するか、時間とともに周波数が減少(「ダウンチャープ」)するような信号である。
一般的にソナー及びレーダーで使用される。
チャープと言う名前は英語での鳥の発するチャープ音(さえずり)がもとになっている。
とあります。

普通の信号とチャープ信号、どうも、こんなイメージらしい。

まず普通の信号。

上の絵は、50kHzと200kHzの二つの周波数を断続的に発射する場合、信号が戻ってくるまでのタイムラグがあります。

 

しかし、チャープ波の場合、45~55kHz及び、195~205kHzと周波数が変わるチャープ信号を、連続で発信し続けるので、比べ物にならないほどの情報を得ることが出来る。

断続波の10-1000倍のエネルギーを送り込み、断続波の5~10倍の解像度があるそうなのです。

ま、らしい、って私なりのイメージですから、イラストが物理的にはおかしいとか専門的なツッコミはなしでお願い申し上げます。


次に自動マッピング。

地図で等高線てありますね。
山の高さと勾配が判るあれ。

海の中の等深線、つまりどこがどれくらい深いか、という地図を、自動で書いてくれるという機能です。

これはすごい!

大まかな等深線というのは、地図と同じ様に販売されているのですが、魚探には、GPSが付いており、それをもとに、30cm間隔で等深線を書くらしい。

「海の中ってどうなってるんだろう?」
釣り人なら誰しも思う気持ちに、魚探が答えてくれちゃうんです。
す、すげぇ…。

さらに、船の横も見られるサイドビューや、地図情報をネットで共有できると言った高機能もあるのですが、前述の通り「約10万!と言うのは行き過ぎ」ということで、これらは諦めた次第です。


そしていよいよ、調べた結果、絞ったメーカーは、ガーミンでした。
マラソンに使うGPSウォッチもガーミンなので、愛着があったし、何より、ガーミンの魚探の情報が、ネットで一番あったので、調べやすかった、というのが理由です。


ガーミンの魚探も、ラインナップが豊富。

・公開した航路のみをデータする『ストライカー』
・自動で等深線を書いてくれる『ストライカープラス』
・さらに地図データも搭載し、wifi機能などもある『エコマッププラス』

当然、エコマッププラスがいいのですが、なにせ高い。
そして、地図は、よく考えたらいつも同じ湾にしかいかないので要らないか、となり、チャープ発信と自動等深線機能(クイックドローコンターンズ)があるストライカープラスに決定!


ストライカープラスにも4,5,7,9インチのラインナップがあり、基本、画面がでかくなるほど、値段もえらいことに…。
そこで、5型に決定。

ここで気をつけなければいけないのが、ストライカープラスにチャープの性能があっても、振動子にチャープの能力がなければ、当然チャープは出来ないのだ!

ストライカープラスとセットで販売されている振動子では、
・GT20-TM(対応水深300mまで)
・GT21-TM(対応水深500mまで)
・GT22HW-TM(対応水深200mまで)
・GT23M-TM(対応水深400mまで)
があり、下ほど高い。

チャープに対応しているのは、GT22HW-TMと、GT23M-TM。

よし、ここまで分かったら、あとは最安値で買うのみだ!

ネットで検索するだけでなく、メルカリやヤフオクも見てみる。
おー!あるある…!
この際、中古でもいいじゃないの!
おっと、個人輸入の新品も有るぞ!!!

と、ここでよく見ると、CV22HW-TMという振動子とセットになっているものがあります。
品番のHWは、「ハイワイドチャープ」、Mは「ミドルチャープ」を示していると思うので、あ、これもチャープ出来る振動子じゃん!
しかも安いっ!

ところが、これまた調べてみると、このCVで始まる品番の振動子は、北米で販売されているモデルで、日本仕様の機器で使用すると、日本仕様のGT振動子と比べて大幅な出力低下が起きるらしい。

定かではございませんが、ヤフオクに必ずあるお決まりの言葉「ノークレームノーリターンでお願いします」は、高いものを買うには怖すぎます(笑)。


こうして、私が購入したのは、これです!!!
【GARMIN StrikerPlus5cv+振動子GT22HW-TMのセット】
最安値のはずです(笑)。

 


ちなみに、バッテリーは、
【12V 13AH のマリンパワー MP1213】

 


を同じく楽天で最安値を調べて購入。
カルシウムバッテリーで、メンテナンスフリー 。
すでに電動リール用に同じものを持っているので、どうせなら電動リールも動くようにこいつに決定。

バッテリーと言えば、次世代はやっぱり軽いリチウムイオンバッテリー。
でも、船に載せちゃえば重さなんか関係ない。
値段が7,8倍もするバッテリーは、やっぱり却下しました(笑)。

 

購入して開封してみると、指差す部分、
「ど、どうやってバッテリーとつなげるんだ???」
マニュアルには、画面の操作法しか書いてありません。

そこは工務店ですから、自分で考えて作る。
端子とコードで繋げます。
手に乗っている部分は、ホームセンターで買った、圧接型中継コネクタ(NDC2420)。
本来取り外れませんが、突起を削って脱着可能に改造。

これなら、電動リールもくっつけて、魚探と併用できそうですね。
魚探側に問題でないか、後日検証です(壊れたらショックだなぁ…)。
ちなみに、バッテリーのネジ部分は、アメリカの規格なので、日本のネジ、はまりません。

で、ついに、起動です!

おぉーーー!!!
釣り行きたいよぉ~っ!!!

保護フィルムも貼って、

食パンの入れ物に、バッテリーと魚探を収納。
架台までは入りませんでしたが、この入れ物、今までも電動リールの時に重宝していました。
横に穴を開け、そこからコードを出して蓋をしておくと、波しぶきや雨の心配もいりません。


さて、次なる大問題、レンタルボートにどうやって固定するか、は次回に続きます。

 

文:鈴木克彦

2019年03月21日

Post by 株式会社 macs

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住まいマガジン「びお」の、静岡地方版ざます。
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