温度を可視化するとやっぱりアルミより樹脂サッシ
昨日も今日もちょっと暖かです
外作業をする社員大工たちには
有り難い天候
温かいか寒いか
温度計を見ればわかるのですが
「サーモカメラ」を使うと
もっとはっきり見えてきます
本日はサーモカメラを使って
サッシはアルミと樹脂
どっちがいいの?
というお話です
2025.1.21 Vol. 4,938
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です
コロナで日本中の人が知った
サーモカメラ
温度を色で見ることが出来ます
事務所の薪ストーブの前に立って
いるのは総務のユキちゃん
で、ユキちゃんの発熱チェック
ではなくストーブの後ろの窓
この窓はアルミサッシなのですが
今はもう売っていない
二重サッシです
手前の②を開けても
外側にもう一重窓があるので
鍵が2つあります
手前の②を開けてサーモカメラ
を見てみると
屋外側の①は15度
室内側の②は25度
と言った感じでしょうか
築40年以上の事務所で
ガラスもシングルガラスですが
それでも二重になると
そこそこの断熱性があることが
サーモカメラから分かります
ただし、やっぱりアルミは
熱を伝えやすい
事務所に現場から戻ってきた
社員大工のユウヤが今度はモデル
上の画像で左右の手は同じですが
右手をアルミドアのアルミ部分に
15秒ほど付けると
右手だけ熱が吸い取られています
だから冷たく感じる
アルミの枠に熱が移動しています
逆にこれだと、暖房も冷房も
逃げ放題ってのが分かります
ガラスにユウヤの熱が反射して幽霊のように写っています
ついでにもう一つ実験
コンビニのお弁当の
プラスチック(樹脂)の
スプーンと
ステンレスのスプーンを冷凍庫に
出してサーモカメラを見ると
プラスチックの方が冷たい
入れて10分程なので
薄いプラスチックの方が冷えた
のかもしれません
で、この2つを
10秒握ると
(置いた床が冷えてる)
ステンレスの方は手に冷気が
移って柄が暖かくなってますが
プラスチックの方は
そうでもない
そう、プラスチック(樹脂)は
熱を伝えにくいのです
熱の伝わりやすさを
熱伝導率(ねつでんどうりつ)
と言いますが
アルミ:236 W/m・K
鉄:80 W/m・K
ステンレス:16.3 W/m・K
PVC:0.16~0.17 W/m・K
PS:0.1~0.14 W/m・K
ヒノキ:0.1 W/m・K
数字が低いほど
熱を伝えにくい
PVCはポリ塩化ビニル
つまり塩ビです
樹脂サッシはPVC
PSはポリスチレン
コンビニスプーンです
こうしてみると
木は熱を伝えにくく
素足で歩いても冷たくない
ってのが分かりますし
アルミがいかに熱を伝えやすい
かが分かりますね
いやいや、今は
「アルミ樹脂複合サッシ」
だから大丈夫とか?
断面見て下さい
ほぼアルミサッシですから
以前の動画ですが
樹脂とアルミ樹脂複合サッシを
比較解説しているものです
スマホで画面が乱れる方は
こちらのページでどうぞ。
これからの家づくりでは
サッシは樹脂サッシです
(予算が許せば木製もいい)
そしてガラスはトリプルガラス
そうすれば
結露もしないし
光熱費もぐっと抑えられる
後からリフォームで変えるのは
とんでもなくお金がかかるので
建てるときにしっかり
考えて選びましょう!
本ブログは株式会社マクス社長
一級建築士の鈴木克彦が執筆を
しております
初めての方は、ぜひご覧下さい
2025年01月21日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。