木造住宅の構造材にも色々ある
なんでしょうホント…
この暑さ…
この暑さの中でも
社員大工たちは上棟作業を
頑張ってます
2024.8.7 Vol. 4,771
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です
月曜日から富士市で上棟作業
今回は大きな建物ですし
この暑さじゃ捗らないので
3日間かけて本日まで
上棟作業です。
上棟作業を通して現場を見ると
木造住宅の大事な部分が
色々見えてくるので
そんなポイントを
ご紹介してまいります。
作業開始
柱が緑色なのはシロアリ対策で
「ホウ酸処理」
をしているからです
マクスでは
土台(ヒノキ)
大引(ヒノキ)
柱(ヒノキ)
間柱(ヒノキ)
をホウ酸で処理しています
「基礎内に侵入させない」
が基本ですが万が一入られても
ホウ酸処理してあれば
白蟻に食べられない
ホウ酸は無色透明なので
施工した場所がわかるように
緑色の染料で着色しています
梁は杉です
ヒノキもスギも天竜産です
植林されているので
中心部の目は広いですが
外側はよく積んでおり
もはや樹齢を数えられません
この赤く塗った部分を「赤身」
と言い、既に成長が終わった
部分で「抽出成分」が多く
・腐りにくく
・カビもつきにくく
・白蟻にも強い
という特徴があります
高樹齢材、つまり年輪の多い
永く生きた木ほど
赤身が多く耐久性が高い
ということです
天竜材はこの良質な高樹齢材が
多く採れる日本三大美淋
の誉れ高き構造材です
一本だけ仲間外れが分かります?
左の3本は天竜杉の梁
ほとんど赤身で目が積んだ良材
ですが、右の白っぽい
木目の幅が広い木が「米松」です
ダグラスファーと言いますから
松(パイン)というより
樅(モミ:ファー)ですね
外国産材です
杉よりずっと硬いので
杉では、大きな梁にしても
力が足りない部分は
米松を使っています
無垢の米松でも力が足りない
つまり、ありえないくらい
大きな米松の梁にしたとしても
まだ構造的にもたない場合は
このような米松の集成材を
使います
国産の無垢のスギ・ヒノキで
いけるなら全部そうしたい
のですが
どうしても力がかかって
無垢の材料では無理な場所が
出てきます
例えば
今回はこの部分
たった一本の梁に
この8本の梁がかかり
2階の荷重を受けています
こういうのを検討するのも
構造計算なのです
無垢だからいい
集成だからイヤ
無垢だから弱い
集成だから強い
国産材だから腐らない
外材だから腐る
そういう何の根拠もない
一方的な主張ではなく
しっかり理にかなった
家づくりをしたいですね
そして最後はCMです
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2024年08月07日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。