「人通口」は必要?それとも不要?
現場ブログから遠ざかってましたが
私のブログは「現場」が命!
現場を通して
「こういう所、家づくりで大事」
なんです!とっても!
という点を
一級建築士として
家づくりの最前線から本日も
発信させていただきます。
2024.6.4 Vol. 4,707
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
本日は富士市の注文住宅現場から。
社員大工たちがテキパキと
基礎工事中です。
鉄筋を並べていますが
鉄筋は「鉄」ですから
「サビ」が大敵。
コンクリートは強いアルカリなので
コンクリートの中にしっかり
入っている間は錆びません。
なので「かぶり厚さ」と言いまして
コンクリートの表面から◯cm以上
埋まってないと駄目ですよ!
というのが場所ごとに
決められています。
その意味で以前
「捨てコンは墨出しのためだけ」
と書きましたが
捨てコンがあるとそれだけでなく
鉄筋のかぶりを取るための
スペーサーブロック(指差し)が
鉄筋の上に人が乗っても
地面に沈まないので
鉄筋のかぶり厚さをしっかり
確保できるという利点もあります。
私が出張に行っている間に
コンクリートの打設まで
素早く終わっておりました。
上の写真、よく見ると
こんなふうに基礎がところどころ
空いています(連続していない)。
これは「人通口」と言って
あとから床下の、どの部分にも
潜っていけるための隙間です。
人通口がないと、あちこちに
床下点検口を付けなければ
なりませんが
人通口で繋がっていれば
一つの点検口から全体に行けます。
ただし、当然
こんなふうに人通口がある場合より
こんなふうに基礎がつながっている
方が基礎は強いです。
でも、人通口がないと
配管の点検や電線の改修など
メンテやリフォーム時に
困ります。
そこで
わかりますでしょうか
地面の中に凸ってるです。
これを「地中梁」と言います。
こんな鉄筋を(色はもちろん別)
人通口部分には入れます。
もちろん、人通口の場所によって
鉄筋の種類と量が変わります。
それは構造計算によります。
能登半島でまた地震。
「まさかもう来ないだろ」
とか地震は聞いちゃくれません。
後から後悔しない家づくり
でなければいけませんね。
最後はCMです。
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2024年06月04日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。