静岡で悪質なリフォーム業者に
業務停止の行政処分が出ました。

多少強引な契約、くらいでは
業務停止まで行かないので
詐欺的、というかもう「詐欺」
っていうレベルだったはず。

 

 

 

 

2024.2.23　Vol. 4,605

 

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。

 

「このままだと腐るよ」
とか
「このままだと潰れるよ」
と言われて
平然としていられる人は
少ない（特にお年寄りは）。

 

マクスのリフォームのOBさん
からも、電話で

「今、訪問して来た業者に
　屋根が酷いことになっている
　って言われたんだけど
　見てもらえますか？」

というご相談は、毎年何件か
ありますね。それくらい多い。

テレしずより

残念ながら、こういうのは
氷山の一角でしょう。

 

大事なのは
住宅にも「かかりつけ医」
の様な、何かあったらすぐに
相談できる工務店がいること

これしかないでしょう。

 

詐欺かどうかの判定は

「常識に的に考えて
　そりゃおかしいでしょ！」

と、誰が考えても分かりますが

 

新築と違い
リノベーション工事では
「何が正解か答えはそれぞれ」
というのが一番難しい所です。

 

そもそも、リノベーションとは
何だろう？と考えた時

大がかりなリフォーム
イコール、リノベーション

と安易に呼ばれている感が
ありますがマクスでは違います。

マクスのリノベーションとは

「耐震性」
「断熱性」
「調湿などの室内空気環境」
を、新築当時よりも
大幅に向上させ

現在の基準で見ても
高品質なレベルにすること。

と考えております。

こちらは↓
少し古いブログ記事

ですが、昔から
そのスタンスは同じです。

 

ただ、その着地点は
非常に難しい。

現在の基準で見ても
高品質なレベルにすることは、

言葉で言うのは簡単ですし
技術的にもしっかりやれば
何も特別なことではありません。

ただし
「予算を考えなければ」
ということです。

 

新しく始まった富士市の
リノベーションの現場で
見てみましょう。

解体業者が入っていますが
リノベーションは残す部分と
そうでない部分が複雑なので

 

城内監督が自ら水回りを
外したり

 

社員大工たちも解体工事から
入っています。

上の画像を見ると
出隅（コーナー）が窓で
耐震的に随分と心もとない

というのは、誰が見ても
感じる点ですね。

 

上の画像は2階ですが
1階を見てみると…

 

やはり「同じ角」に壁が無い。

 

コーナーに壁がなくても
構造計算で安全性を確かめれば
問題ありません。

でも、当時は構造計算している
家なんて、ほぼ皆無です。

 

耐震性に問題ありの部分は
まだまだあります。

先程の2階の矢印で示す部分の
壁（外壁ライン）は

先程の1階の画像で見ると

ここです。
柱も壁もない位置に
2階が載っています。

 

その向こうには
開放的すぎる窓窓窓。

中間に筋交いがありますが
片筋交い（かたすじかい）。

青方向からの力には
突っ張り棒として
効果を発揮しますが

赤方向からの力には
ほとんど耐えられません。

 

耐震的には、かなり難あり
と言わざるを得ません。

 

そうは言っても冒頭の通り
現在の基準で見ても
高品質なレベルにすることは

可能です。
でも、お金もかかる。

若い世帯が中古住宅を購入し
リノベしてずっと住むなら
それが正解です。

 

一方で、老後の終の棲家で
その世代限りなら
最低限潰れないレベルでの
補強にとどめる耐震工事が正解
という場合もありえる。

 

お金をかけるだけが正解
ではない。

これが、リノベーションの
一番難しいところですね。

 

 

もちろん、住む人が誰であっても
「安全で快適に暮らせる」
というのを最大限に目指すのが
リノベーションの大原則です。