住宅に気密性は本当に必要か?
本日もお寒うございます。
もし隙間風が入る住宅だったら
それはそれは寒いですよね。
「隙間風のない気密性のいい家」
がいい~!?
いえいえ
今どきローコスト住宅だって
そんな寒いほどの隙間風なんて
ありませんよ(多分)。
じゃぁ、気密性ってなんのため?
今日はそんなお話です。
2024.1.23 Vol. 4,574
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
気密性のお話の前に
昨日、大事なこと書き忘れました。
今週金曜日の夜8時からは
2024年最初の
「土地の探し方Zoom勉強会」
でございます!
昨日のブログで
こんな町並みで
「どんな家を建てよう」
と書かせて頂きましたが
そもそも、この土地を
「いい土地じゃん!」
と判断した理由
逆に
「もしこうだったらNGだった」
という考え方は
土地探しの判断材料として
参考になりますので
是非ご参加ください。
では本題。
本日はもうすぐ完成見学会の
富士市のお宅からです。
外構工事が急ピッチで
進められています。
玄関のタイルも施工中。
流石にこういうのは
ミサキにはまだまだ無理…笑。
いつかできるといいね。
そして室内では…
そうです。
気密試験をやっております。
住宅の気密性は
「隙間風が起きないために」
重要なのではありません。
「暖房効率をよくするため」
でも(多少はありますけど)
「換気をうまく機能させるため」
でもなく(多少はありますけど)
「耐久性のために重要」
なのです。一番には。
風が吹けば桶屋が儲かる
みたいなお話ですが
気密性が低いと壁の中など
意図しない所で空気が移動
↓
特に冬、室内の温かい空気は
室外の温度が低い方に流れる
↓
壁の室内側と室外側では温度が
大きく違う(夏の冷房時も)
↓
暖かい空気が室外に流れる際
露点に達し結露する
※夏の逆転結露も方向が違うだけです
↓
壁の中の結露は
なかなか抜けることが出来ない
↓
カビ・ダニ・腐朽菌が発生
↓
家族の健康に悪いし
何より家が腐る
だから「気密性が大事」なのです。
※誤解無い様 最後に追記しました
なので
換気口のように意図する穴は
目張りして塞ぎます。
まだ付けてないけど
エアコンのダクトとかは
本来の施工する姿で
空気の漏れをチェック。
結果は…
隙間相当面積C値は
試験から得た理論上総隙間面積
の55c㎡ ÷ 実質延床111.6㎡で
0.493 ≒ 0.5
です。
OK。
十分な性能でしょう。
美しさと性能を兼ね備えた
こちらのお宅の完成見学会の
詳細は…
※【追記】
先程の記述で
だから「気密性が大事」なのです。
と書きましたが、これだけだと
誤解を招くかと思い追記です。
正確には
だから「断熱性が大事」
そして断熱すると気密性も大事
が、正しいです。
気密が悪いと、その部分から
入った空気により結露が起こる
のは間違いないのですが
移動するのは空気だけでなく
「熱そのもの」も移動するので
そもそも断熱性が低いと
結露します。
この辺を物理的に
正しく書こうとすると
非常に長く難解になるので
あくまで
「断熱と気密はセット」
という考えが大事。
TVでどっかの先生が
「最近は冬も食中毒が起こる。
家の気密性が高まったから」
って言ってるの聞きましたが
ちゃいます!
それは高断熱の影響です。
暖かければ腐りやすいのは
当たり前。
気密とは関係ありません。
2024年01月23日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。