家の最小面積は何坪か
Vol. 4,159
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
僕はこんな気持ちで家を作ってます(長いですけど)。
悔しぃwww
ま、でもクロアチアの方が
強かったってことなんでしよね。
よく頑張った日本っ!
4年後また頑張ろーっ!
4年後まで、毎日書き続けるぞぉ!
そんなブログにて先日
「フラット35の平均が37坪?」
そんな大きいなんてホント~?
と書かせていただきましたが
じゃぁ
家ってどこまでちっちゃく出来る?
本日はそんなお話です。
「日本人はウサギ小屋に住んでる」
世界からそうに笑われている
なんて聞いたことあるかも?ですが
これは完全に間違いです。
借家はたしかに狭いし
アメリカはデカすぎるんですが
国交省のデータでも
普通の住宅の平均は
ヨーロッパ諸国と比べて
同じかむしろ大きいくらい。
これからの時代は
もっと高性能でエコでコンパクト
というのが基本になってくる
これは間違いないんです。
「じゃぁどこまで小さく出来る?」
この問いには多くの建築家が
古くから取り組んできました。
その代表はなんと言っても
増沢洵の「最小限住居」でしょう。
世界3大近代建築家の一人
FLライトと共に来日して
日本の建築に大きな影響を与えた
アントニン・レーモンドの事務所
にもいた増沢洵の自邸です。
検索でたくさん画像が出てきます。
40周年の沼津市市民文化センター
も増沢洵の作品。
最小限住居は今から70年も前の建物
ですが多くの建築家に影響を与えた
名建築です。
3間✕3間の総二階
つまり
5.4m✕5.4mの約30㎡=9坪の建坪
吹抜けがあるので延床面積は
18坪ではなく15坪。
ちっちゃいですね。
建坪9坪なので
「9坪ハウス」
と言う名前で様々な建築家に
リメイク・発表されています。
先日、家具デザイナーの小泉誠氏の
最小限住居のオマージュ
「スミレアオイハウス」
を見学させていただきました。
現在は民泊施設となっていますが
住宅街に佇む姿は
「ひょい」とつかんで移動できそう
なくらい可愛らしい。
中もすごく素敵。
昔からお世話になっている
M姐さんも設計助手の祭ちゃんも
真剣に資料を見ています。
驚くべきは建坪9坪のこの空間に
4人家族が普通に暮らし
しっかりと成長してきた事実。
↑二階ですが、指差す部分
色が少し変わっています。
思春期にはお子さん二人
やはり、区切っていた跡。
日射があるときは
冬はポカポカでしょうが
曇りや雨の日は寒かったろうなぁ…
夏は熱くてたまらなかった
みたいだし
やっぱり性能は大事。
雨仕舞など耐久性にかかわる部分も
もっとこう…みたいなところは
正直ありました。
ですが家具デザイナーが手掛けた
だけのことはある
20年経っても色褪せない
唸らせるディティール…素敵だぁ。
資材の暴騰に加え
電気代も燃料費も上がり続け
ローン金利も上がるしか無い
そんな社会情勢の中
やはりこれからの住宅は
コンパクト&高性能
に間違いなく向かってゆきます。
それを再確認できた
素晴らしい建築でした。
増殖を続ける東京。
明るいなぁ…。
どうしても
将来のエネルギー事情とか
考えてしまう。
正解なんかないけど
平和な暮らしが
いつまでも続きますように…。
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。