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社長ブログ

この地で育てられた四代目です

住宅で最重要なのは、やはり耐久性

Vol. 3,873

おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。

 

本日は写真多いので早めに本題へ。
富士宮市の布屋呉服店さん建替え工事。

大学が休みでアルバイト中の長男坊
床の下地材にシロアリ予防のホウ酸を
施工しています。

店舗や事務所は住宅と違って
靴で店内にそのまま入る関係上
床が低く
床下も人が入れない作りが圧倒的。

これは桧ですが、
店舗はやはり住宅と違って
見た目と価格が最優先なので
この様な下地材もシロアリに弱い
米松が使われることが多く、

さらに床下の白蟻再消毒も出来ないので
食われまくってボッロボロ…
そんなリフォーム工事はいくつもありました。

 

その点、ホウ酸は水に濡れなければ
半永久的に木材を保護してくれるので安心。

人体にもほぼ無害なので、やっぱり安心。

そう言えば、大学生の長男坊が
保育園児だった頃にも、ホウ酸
やらせてましたっけ(笑)。

安心をお伝えするのに子供を宣伝材料にするひどい親…

 

お店といっても
やはり長持ちしませんとね。

というのも
家内が「びお静岡東部版」でも書いておりますが
富士宮市の高砂酒造さんに先日行って参りまして

右の蔵は創業当時の頃のものだそうで
築百数十年になるそうです。

そちらは痛みもひどく危険なため
一般の見学はできませんが

隣の中央の蔵は見学させていただけます。

見事な貫構造。
この土壁と漆喰が
温度と湿度とこの蔵独自の微生物のバランス
を長い間守ってきたんですよね。

ホーローの熟成タンクも
今はもう貴重なんだそうです。

 

太い梁が見えますね。

 

今工事中の布屋さんの店舗にも…

本店を、昔解体した際に
やはり蔵から外して取っておいた
ケヤキの大梁

実はこの高砂酒造さんの蔵と
かつてあった布屋呉服店本店は
目と鼻の先の距離。

百年前のあの通りはどんなだったろうな…
見てみたいですね。

 

富士宮市の商店街から
どんどん古い建物が亡くなってゆく中
高砂酒造さんには末永く建物を守っていって
いただきたいなと思います。

 

「そう言えば解体時は…」

と思いだして、布屋呉服店さん
本店解体工事の写真を見てみました。

随分傷んでいたので
解体するしかなかったのですが
写真を見直すともったいなかったなぁ…
という気持ちも正直ありますね。

和室なんか
なかなかの普請でしたからねぇ…。

 

この ↓ 屋根の解体工事の写真だと
今はなくなった市川家具さんのビルも
写っています。

時代を感じます。

瓦をどけた屋根は合掌構造。
これもトラスの一種で
その意味でも、
新しい店舗で当時の大梁と
当時と同じトラス構造
に出来たのは
今思うと、なんとも象徴的…。

 

 

富士宮浅間大社さんに来ていただいて
解体前のお祓いをした時の写真も出てきました。

今は亡き先代社長が写っています。

小さい時から大変お世話になったっけ…。

本店の庭にあったこのお社も
実に立派な仕事がしてありました。

こんなに小さいのに枡組をしてあったし
木鼻や虹梁や蟇股にも彫刻が施されてました。

 

瓦屋根も立派で、棟には熨斗瓦(のしがわら)
を積むだけでなく
中間に丸い文様が入った瓦が入っていますね。

この文様は、社寺の軒瓦などで見られる
「京花(きょうばな)」という意匠で

中心が三巴(みつどもえ)。 
巴は渦を巻いているように見えるので
水の象徴とされ、雲や波の意匠と同様
火事から家を守る、と言われます。

また、三つ巴の外側の小さな点は
文殊と呼ばれます。

京花の意匠は、時代が古いほど
巴の尾が長く、文殊の数が多くなります。
古い時代の意匠の京花です。

 

鬼瓦も立派でした。
高くて怖いから後ろ姿ですけど(笑)。

アーケードもない建設当時は
威風堂々たる勇姿を通行人に
誇っていたんでしょうね。

当時私が再建(笑)した鬼瓦。

下がり藤の家紋と
「山市」の屋号を備えた鬼瓦は
後ろに影盛(かげもり)と言う雲形の装飾
が付いて、さらに全体が台に乗っています。

『台付影盛』と呼ぶ
非常に手の込んだ鬼瓦です。

下から高い屋根の上を眺めても、
この様な手の込んだ仕事は
よく見えません。

そんな見えない部分に
拘って手を掛けるのが職人の誇り。

その誇りを評価できるのが
依頼する建設主の『粋』ってぇモンです!

兎にも角にも安けりゃぁ良い!
ってぇ風潮はどんなモンなんでぇ
べらぼうめぃ!

本当にいいものは手がかかる

本当にいいものは
永く時代を受け継がれる

それが本当のエコってぇもんじゃぁ
ねぇのかい?なぁ?酒よ!

うーん、酔ったね。

2022年02月22日

Post by 株式会社 macs

About Me

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鈴木克彦 株式会社マクス 代表取締役

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。

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