びおソーラーの施工
富士市の住宅新築現場からです。
自然室温で暮らせることを目指す「びおハウス」です。
富士山が見えますが、屋根の上です。
写真左側に、穴が空いております(踏み外さないように板を置いています)。
屋根で集熱(夏の夜は放射冷却による集冷)した空気を採り入れる入口になります。
板金職人と電気職人に手伝ってもらって運んでいるのは、そのパッシブソーラーシステムの要、びおソーラーの集熱パネルです。
今まで、マクスのパッシブソーラーシステムは、そよ風やソーラーベントというものを使ってきましたが、今回、マクスが加盟する町の工務店ネットとシステムメーカーのEOMの共同開発で、機能をぐっと絞ってコストを抑えた、シンプルなパッシブソーラー「びおソーラー」が開発され、マクス初の搭載です。
初めてなので、開発者のEOMの松原さん(上写真右)にもお越しいただき、現場で技術指導をしていただきました。
みんなで作戦会議中ですが、先ほどの穴が、上の写真の上方に四角く見えます。
で、再び屋根の上。
この箱を、
最初の写真にあった穴に設置。
次に、空気を採り入れる道を作ります。
シリコンシーリングをしているのは、透湿防水シートを,桧の下地を止める釘が貫通する部分。
これで、万が一の漏水事故を防ぎます。
この桧の板の間を、空気が通りながら、冬は暖められ、夏の夜は除湿されながら冷やされます。
そして先ほどの集熱パネルの裏。
空気採り入れ部(一箇所)に穴を開けます。
写真で、箱の上部に見えるスリットから、先ほどの木下地を通ってきた空気が入ります。
ガルバリウムの金属屋根で暖められた空気は、この箱で最後ぐっと暖められ、この写真の穴からパイプで建物床下へと運ばれます。
この空気集熱パネルは、反射が少なく熱の取得率が高いソーラーガラスが取り付けられており、風がある時でも安定した集熱が望めます。
ガラス集熱の最大の弱点である、【万が一ガラスが割れると雨漏りする】ということも、内部で防水が完結しているために起こりません。
今までパッシブソーラーは沢山施工させていただきましたが、うん、なかなかこのシステムは、シンプルで理にかなっていますね。
施工も楽だし効果も期待できそうです。
どの程度暖かいか、楽しみですね!
というわけで、お施主様にご協力いただき、一番寒い時期、このソーラーを動かしての、構造見学会を開催させていただきます。
2015年11月27日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。