住宅の大敵の湿気を逃がす
2日連続で、動画で木造住宅の上棟風景をご紹介させていただきましたが、本日はおまけでもう一回、富士宮市の新築注文住宅の現場から。
屋根の上。
下地は杉の板。コレ自体は強度はほとんど期待できません。
強度は桁レベルに施工した、24mmの構造用合板が水平構面(詳しくは一昨日のBlogをご覧ください)。
ただ、強度はなくても、無垢の板なので、ノリで固めた建材より、長期間で見ると温度や湿気に強いですね。耐久性が高いということです。
耐久性を左右するのは、いかに湿気をコントロールすかという点。
暖かく湿った空気は軽く、上に登りますので、特に屋根面の湿気のコントロールは大切。
上の写真で施工されている銀色の防水シートは、「透湿ルーフィング」と言いまして、防水性は高いけど、湿度を逃し、釘穴止水性も高いというスグレモノです。
どういう意味か、下記動画でご覧ください。
そんなルーフィングの上に、ヒノキの板を施工、ヒノキの板と板の間が空気層となり、そこで温まった空気を、本日最初の写真の、屋根面の穴から、床下へ送って家を暖めるのが、パッシブソーラーシステムです。
さて、湿気を逃がすのは、屋根だけでなく、壁も勿論大切。
上の写真は上棟時に壁の、防水シートを施工している所。
この青いシートは、断熱材で有名な「スタイロフォーム」ブランドですが、日本では販売されておらず、アメリカからの輸入品です。
幅が3mもあるので、施工は大変(上と下と真ん中の大工が三人で施工)ですが、継ぎ目を最小限にできるので、雨漏りリスクも最小限にできます。
そして、最近はゴアテックスとか、機能性の高い布地の服がありますが、あれと同じ様に、室内からの湿気は逃しやすく、外からの湿気を入れにくい、夏場の逆転結露防止対応のスグレモノ。
厚みもあり、マクスの建物の高気密化にも貢献しています。
この様に、見えないところこそ、いい素材を使うのが、家を長持ちするコツなのだと思います。
2020年03月18日
Post by 株式会社 macs
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