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森林体験ツアー in 和歌山 【構造木材編】

本日も引き続き、お客様ご一家と和歌山への見学ツアーのご報告をさせて頂きます。


なぜ「和歌山」なのか、なぜ「紀州の森」か、という理由は、本日も参考に以前のブログのリンクを貼っておきます。

紀州の森(2/5)
森を守る(2/6)
製材技術向上への飽くなき挑戦(2/7)
紀州の森で見た面白いもの(2/8)


さて、場所を移動すると、今回使う材料は、昨日の通し柱以外は、すでに梱包され出荷待ち状態でした。

s-081016 (1).jpg

工場が休みと言うこともあり、広い構内を悪ガキ達(失礼、お施主様ご子息+私の息子達)は走る走る! コラッ!

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でも流石にお施主様ご夫婦は、真剣に説明を聞いて頂きました。

s-081016 (3).jpg

説明して頂いているのは、どう見ても私より年上に見える真鍋営業課長さんです。


ではここで、なぜこの山長さんの材木が全国から高い評価を得ているかを少しご説明させて頂きます。

s-081016 (5).jpg

梱包されているのでやや分かりづらいのですが、この様に、材木一本一本には、「SD-20」の様に【含水率】(その木がどれくらい水分を含んでいるか、つまり乾燥しているか)と、
「E-110」の様に【ヤング係数】(曲がりにくさを示す数値)が表示されています。

含水率については、乾燥が不十分だと、建ててからの狂いが大きいのと、強度も出ないので、乾いているに超したことはありませんが、高温で燃すように乾燥させれば何処でも乾いてしまうので、ここではあまり触れません。

もちろん、山長さんはじっくり低温で乾燥させています。
高温で乾燥させると、内部の耐久性に関わる様々な物質が壊れてしまうのと、木材自身に、強度が下がる「貫通割れ」が生じやすくなるためです。


ヤング係数について少々ご説明をすると、ごく簡単に言えば「たわみにくさ」を示し、数値が高いほど粘り強い、つまり折れにくくなります。

よく
「集成材は無垢材の1.5倍の強度があります!」

と言う営業トークを聞いたことがあると思いますが、ホントにそうでしょうか?

s-紀州材と集成材の比較.jpg

上記は、紀州材の標準的な強さである、桧と杉vs標準的な集成材(一般に柱には仕上がりが綺麗かつ安価で加工が容易なホワイトウッド、梁には強度のある米松が使用されます)を比較したものです。

無垢材は決して負けていません。
むしろ強度で総合的に上回っています。

そして、無垢材は集成材とは異なり、建てた後も何十年という長いサイクルで、強度を2〜3割ほど、じっくりじっくり増して行きます。
対して集成材は…
   (過去記事参考リンク:「米ぬかでお掃除」「ある営業マンの告白…」)


ここで注意したいのは、『全ての無垢材が全ての集成材より強い』、と言っているわけではないと言うことです。

例えば、紀州材では、桧の九割以上がE110以上、杉の七割以上がE90以上ですが、強度的に弱い物ももちろんあります。
検査ではねられるので製品にはなりませんが。

残念ながら地場桧では、ほとんどがE90と紀州材に適いません。
強い材、つまり建築に適した材に育ててきた結果が今こうして出ているのです。

また、全ての柱・全ての梁の、一本一本に至るまで、この含水率とヤング係数を検査し、JASマークと共に刻印が出来る工場は、日本では、ここ山長さんのみなのです。

s-081016 (4).jpg

再び見にくい写真で申し訳ございませんが、この様に全ての材料に、シリアルナンバーが刻印されています。

どの山で採れた何年生の材料で、その含水率とヤング係数は幾つだったかを、トレースすることが出来ます。

ここまでこだわったものつくりをしているので、全国的に高い評価を受けているのですね。


さて、話が長くなってしまいました。

実は昨日、その材料が到着しました!

s-081016 (7).jpg

今回のお施主様は、建て替えです。
もとの家は、亡きお父様が建てた家で、ご健在のお母様と一緒に、一家を守ってきてくれた家でした。

ですから、取り壊して建て替えるのにも、ご一家には、大きな不安があったそうです。

私は、建て替えに際し、
だからこそ耐久性が高い、子供達が守っていってくれる家を造らなければ…
その為にも家の構造である材木を知り、愛着を持って頂きたい…


そう思って今回のツアーを計画させて頂きました。

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ご夫婦も、お母様も、とても喜んで頂きました。
そして、まだ小さい子供さん達の心にも、きっと「何か」は残ったはずです。


昨日、材料と一緒に、大事に梱包された小さな物が届きました。

s-081016 (8).jpg

そう、昨日ブログでご紹介した、通し柱の根本の部分です。

s-081016.jpg

加工の際に、とっておいてくれるように頼みました。
この名前を書いた切れ端、記念に額に入れて大事にとっておいて頂こうと思っています。


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