自社社員大工で基礎工事
昨日に引き続き、富士宮市の新築注文住宅の現場からです。
昨日は、こんな感じで基礎工事の風景をご紹介しましたが、
全て、三人の社員大工(左側)と、現場監督の城内(右)の四人で施工しています。
自社で施工することで、施工性と技術面でのフィードバックを早く確実なものとし、工期を短縮しつつ、確実な施工を目指します。
ちなみに、暑いのに厚着に見えるのは、皆、扇風機内臓の空調服を来ているからです。
少しでも熱中症の危険が減りますように。
コンクリートの打設です。
コンクリートミキサー車のオペレーターは、うら若き女性でした。
建築現場も、時代の流れで変革してゆかなければなりませんね。
基礎工事はJASS5という基準に則って工事をするようにしています。
木造住宅は構造計算の提出義務がないために構造計算がされない、という悪法は常に書いている通りですが、住宅を支える大事な基礎は、もっと無法地帯、と言えると思います。
基礎も、許容応力度設計で構造計算をし、耐震等級3。
コンクリートの耐久設計基準強度(Fd)は標準の24kNですが、
打設時の平均予想気温が8~25度未満の場合は+3kN、
0~8度未満と25度以上の時は+6kN、
の温度補正、というのが定められている基準です。
これを守り、このクソ暑い時期のコンクリートの強度は30kNにて打設です。
と、こんなことまで建主は知る必要はありません。
が、作り手は「そんなの知らない」ではいけないのです。
さぁ、コンクリートの打設です。
型枠の下が空いているのがお分かりかと思います。
上から打設すると、型枠の下にはみ出してきます。
つまり、型枠が浮いているので、ベタ基礎の底盤と立上りを、1回の打設で済ますことが出来る、一体基礎です。
前回の基礎工事の際の動画ですが、動画だと、一体打設の意味がお分かりいただけると思います。
こうして、昼ごはんもそこそこに、コンクリートの打設完了。
濡れているのは、コンクリートの乾燥を防ぐために水を撒いているためです。
コンクリートは、珪藻土のように、水が乾燥して固まる、のではなく、水は化学反応に使われます。
ですから、その化学反応に使われる水が、蒸発したり凍ってしまったりすると、コンクリートの強度は極端に低下します。
打設後の基礎を見ると、右側のウッドデッキ(と自転車置場)の土間(と基礎)も、同時に打設されています。
型枠が一体打設型だからこそ出来る技です。
そして、ウッドデッキの土間に比べると、住宅部分の基礎がずいぶん低いのがお分かりいただけると思います。
これも、地盤改良の一種なのです。
理由はこちらをご覧ください【地盤改良 スーパージオ工法】。
さぁ、本日も熱中症に注意しながら頑張りましょう!
2020年08月19日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。