プラン集を眺めても理想の家にはならない理由
先週も一軒ご紹介しましたが、現在進行中のプロジェクトを通して、
「プラン集を眺めても理想の家にはならない理由」
をご紹介します。
中央がプランニング中の建物。
周囲の家々は、だいたいこんな位置関係と形、を表しています。
結構正確な位置関係です。
中央の建物に窓もなにもないのは、まだプランニング中だから。
こんな感じでモデリングすると、
【計画中の建物がどの方向から見るとどう見える】
というのはもちろん、
【春夏秋冬、いろんな季節のいろんな任意の時間に、どの家の影が、自分の家に・自分の庭に、どの様に影を作るか】
が分かります。
夏はできるだけ日差しを入れない【日射遮蔽】
冬はできるだけ日を入れる【日射取得】
これを、プランニング段階で検討しておくことが、暮らしやすさと光熱費を考える上で、非常に大切です。
そして逆に、隣家に、自分の家がどの様に影を落とすかも、検討できます。
法的には問題なくても、
「これじゃぁ隣の家、まっ暗くなっちゃうよね?後々仲悪くならないかな?」
とか、考えたほうがいいかもしれませんね。
それから大事なのは、窓の位置と大きさ。
こんなふうに、切り取る形や大きさや位置で、当たり前ですけど、その窓から見える風景は変わります。
窓を開けると、目の前はお隣さんの窓、
そして窓越しに恋が生まれる、
とかいうのは、漫画の世界だけです。
せっかく窓をつけたのに、一年中開けられないしカーテンも閉めっぱなし、とか、馬鹿らしいですから。
プラン集で「この間取り素敵」となっても、そのプランをそのまま実際の土地に持ってきても、たいていうまくいかないのは、こういう理由によります。
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2019年06月12日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。