壁と屋根の通気層
昨日の続きで、静岡市で工事中の、堀部安嗣建築設計事務所の注文住宅の現場からです。
昨日のご説明が分かりづらかったので、補足です。
これが、どうなるとこんなふうに空気が抜けるのか、というお話。
こんな感じです。
まだ工事中なのですが、下が付加断熱を施した外壁。
エコウッドトリートメントで処理された杉板の後ろには、通気層があります。
その通気層を通って上に登ってきた空気は、こんな具合に特殊なハニカム構造のL型の部材を通り抜けて外に排出されます。
次は屋根。
屋根の一番上は、換気棟という、空気が抜けるような構造の棟部材をつかえば簡単なのですが、下屋(2階建ての家で、1階しかない部分)の屋根は2階の外壁にぶつかるので、それをどの様に処理して空気を抜くかは、こうだ、という確立した施工法が無く、なかなか難しい問題なのです。
上の写真で、ガルバリウム鋼板の屋根材の下には、壁と同じく通気層があり、指差す部分とつながっています。
そして同じく、こんな特殊部材から抜けるという寸法です。
とても手がかかるおさまりですが、通気層(空気層)は、当たり前ですが、入り口だけあっても抜けません。
入口と出口があって初めて、空気が抜けて、湿気を排出させることが出来るのです。
当たり前のことを当たり前に施工することは、実はそう簡単ではなく、ないがしろにされやすい部分でもあります。
で、今年の薪割りの残りはあと二回。
本格的な夏の前にがんばりましょう!
2019年の薪割りスケジュール 参加日をご連絡くださいね。
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。