シロアリが眉をひそめる薬
強い雨ですね。
暑くはないけど、ジメジメして、「朝から気分は絶好調!」って感じじゃないですね。
ですが、こちらはクッゾ暑かった月曜日の写真。
うーん、やっぱりこんなに暑いより雨のジメジメの方がまだいっかなぁ…。
それはさておき、スタッフたちが何をやっているかと申しますと、
前回、富士市の新築注文住宅工事現場の、『シロアリが眉をひそめる防湿フィルム』でエントリーした続きみたいなもので、木にこれを塗ると、シロアリが食べられない木になる、という薬剤を塗布しているところです。
土台・大引・根太という床下部分の木材、
柱・間柱・窓台・マグサという、壁の木材、
マクスでは、これら、全部「桧:ヒノキ」なのですが、これらに「ホウ酸塩」を塗っています。
ホウ酸塩は、「ゴキブリ団子」の材料。
ちなみにゴキブリ団子は、ホウ酸塩と小麦粉と玉ねぎで作ります。
玉ねぎが腐る強烈な匂いに誘われて、ゴキブリが団子を食べると死んじゃうんですね。
でも、あの人類が滅んでもゴキブリは生き残ると言われるくらい生命力の強い奴らが死ぬくらいですから、そんな薬、住宅に使って大丈夫?と思うわけです。
ご安心を。
実は、ホウ酸塩は、人間の体内に入ると、腎臓でろ過されて、ほぼオシッコで出ちゃいます。
致死量はカフェインくらいで、骨粗しょう症のサプリに入っているくらいだとか。
でも、ゴキブリはじめ、シロアリも、ありとあらゆる昆虫は、腎臓がないので、ホウ酸塩を食べると代謝障害が起こって死んでしまうのです。
さらにこのホウ酸塩、塩と同じイオン結合。
水に溶けますが、水がなくなっても、油で炒めても、再び水に入れても塩は塩、
と同じ様に、ホウ酸塩としての性質は、半永久的に変わりません。
つまり、水に流されない限りは、半永久的に木材を昆虫食害から守ってくれて、しかも、人やワンコ・ニャンコは舐めても無害、というすぐれものなのでございます。
そして無色無臭。
施工時には、やった所が分かるように、着色していますが。
社員大工が手加工した材料達も、これですべて準備万端。
あとは上棟を待つばかりです。
上棟したら、すぐに構造見学会です!
ホウ酸塩水溶液も、なめていただこうかな…(笑)。
下記バナーより、ご予約いただけます。
2018年08月24日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。