シロアリが眉をひそめる防湿フィルム
本日も昨日に引き続き、富士市の新築注文住宅工事現場の、基礎工事の様子をご紹介します。
自然室温で暮らせることを目指す『びおハウス』です。
基礎工事を行う職人が、ベタ基礎の下地を作り終えた段階で、現場にはシロアリ消毒業者が入ります。
何やらシート(フィルム)を敷いています。
ピンと敷けるように、要所要所を釘で打ち付け、釘の頭は専用テープで留めます。
シートとシートの間も、同じく専用テープできっちり留めます。
汗がフィルムの上に、ポタポタと…。
この作業は、ベタ基礎の下から湿気が上がってくるのを防ぐ「防湿フィルム」の施工です。
ベタ基礎のコンクリートは15cmありますから、その下の土の湿気なんて、上がってこないような感じがするかも知れません。
でも、湿気は「気体の水分子」ですからとても小さく、コンクリートの微細な隙間をたやすく通過します。
その証拠に、きちんと防湿処理をしない地下室は、とてもじゃないけど使用できないくらいジメジメになってしまいます。
そう考えると、この防湿フィルムの重要性が分かります。
ただ適当に敷けばいい、ってものではないわけですね。
更にこのフィルム(シート)、なぜシロアリ消毒業者が施工しているかと言えば、このフィルム自体に、シロアリが嫌いな薬(忌避剤)が練り込まれている特殊なフィルムだからです。
近寄ると、シロアリは眉をひそめて退散、というわけです。
眉は無いけど、そんなイメージ。
きれいに施工されました。
ちなみに、指差す所、一段堀り下がっております。
外周だけでなく、内部もいくつかに仕切られているので、島が点在しているように見えます。
この堀下がっている部分は、後に全て地中梁という、鉄筋コンクリートの梁ができます。
地中なので見えなくなってしまいますが、この部分が、「普通の基礎」を「許容応力度設計で構造計算した耐震等級3の基礎」にする核心部と言えます。
ついでにこの指さしている部分、コンクリートを流していますが、鉄筋も何も入っておらず、さっと流してさっと平らにしただけ。
「捨てコンクリート」と言います。
ほんとに捨てたわけではありませんが、強度には関係しない部分。
墨出し(正確な位置を出す)ため、施工精度を上げるため、だけのコンクリートです。
いつもは捨てコンクリートを施工した後に、防湿フィルムを施工しますが、台風が来るので、押さえる意味で、順番を逆にしました。
そしたら、台風が来ませんでした…。
まぁ、備えあれば憂いなしです。
なぁーんか、凄くマニアックなお話のように聞こえるかも知れませんが、こういう構造の見えなくなる部分、とっても大事なんです。
なので、こちらのお宅では、お施主様のご厚意により、9/15に構造見学会を開催します。
普通の基礎と、構造計算された耐震等級3の基礎。
どう違うのかは、ぜひ構造見学会へ。
下記バナーより、ご予約いただけます。
2018年08月09日
Post by 株式会社 macs
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