ホールダウン金物の埋め込み
昨日に引き続き、富士市の新築注文住宅工事現場の、基礎工事の様子をご紹介します。
自然室温で暮らせることを目指す『びおハウス』です。
監督の城内が持っているのは「ホールダウン金物」という傘の柄のような金物です。
これが基礎に埋まり、後に、柱と結合されます。
柱が基礎から引っこ抜けないようにする、大変重要な金物で、持ってみると分かりますが、とても重量感があります。
この金物が、熊本地震の時には引きちぎられたというのだから驚きです。
で、監督がやっているのが、このホールダウン金物の設置。
丈夫な鉄筋と、傘の柄のような曲がった部分を絡めています。
底盤部分(スラブと言います)のコンクリートの打設が完了したところです。
昨日のと比べると、赤い部分に鉄筋のゴッツイ梁が埋まっているのが分かると思います。
「見えなくなっちゃう部分」大事なんですね。
そして、上の写真で指さしているところが、冒頭でホールダウン金物をセットしていた部分。
この近辺だけでも、4本セットされています。
もちろん、許容応力度設計による構造計算で、どこに設置するかが決まっています。
指の指し方が違う一番右が冒頭のホールダウン金物。
底盤にしっかり埋まっていますね。
ホールダウン金物自体に線が刻印されていますが、「ここまで埋まっていればOK」のサインです。
そう、随分下にあります。
規定よりも深く埋めて、鉄筋と絡めています。
その分、通常より倍近く長いホールダウン金物を使っています。
こういう小さな気配りの積み重ねが、性能に大きく影響してくるのだと思います。
構造見学会は、こんなコアなお話ばかりではございません。
構造見学会では、スライドで【分かりやすく】お話させていただきますので、ぜひご予約下さい。普通の基礎との違いが分かります。
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2018年08月22日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。