軒の出が少ない家が危険なわけ
暑いですね…。
雨、降りませんね…。今朝もちょろっとしか…。
干からびそうですね…。
というわけで、こんな時は雨のネタ。
こちら、マクスの富士市のモデルハウス【冨嶽町家(ふがくまちや)】のウッドデッキ。
雨の日に携帯で撮影。
写真ではわからないのですが、結構ガサガサ降っておりまして…。
でも、写真で黄色い部分、全然濡れていないの、おわかりでしょうか?
ちなみに、水色の矢印のところは、日除けのタープがあって、これがメッシュ地なので、若干濡れている状態です。
マクスのモデルハウス冨嶽町家では、南側は1.5m、その他三方向は1m、軒が深く出ています。
なので、ちょっとやそっとの雨では、ふっかけるなんてことはありません。
「別に、ふっかけたって、いいじゃん!」
「雨降ってきたらダッシュで窓閉めるからホットケ!」
と言われると、そうなんですが、建物がだんだんと年数を重ねてゆく時、窓まわりの防水のシーリングが切れちゃったりすると、壁内に染みこむ、つまり、雨漏りに直結します。
上は、国総研(国土交通省国土技術政策総合研究所)HPからの引用ですが、軒の出が違う建物があった時に、どの様に雨が吹きかけるかをシミュレーションしたものです。
わかりにくいので図解。
シミュレーションは北面ですが、上の模型は、手前がきっちり南面。
本日のAM10時の影の様子です。
国総研と同じ並び。
左は、四周とも90cmの軒が出ています。
真ん中は、南北だけ90cm、東西は15cmの軒の出。
右は、四周とも15cmの軒の出です。
雨うんぬんより前に、この時期、軒の出が少ないと、いかに暑いか、よーく分かりますね。
そして先ほどのシミュレーションに戻りますが、軒の出が少ないと、屋根と壁との取り合い部分が、ものすごく濡れるの、おわかりですね。
ここは、壁が終わっている部分ですから、雨水がとっても侵入しやすい危険な箇所です。
建てた直後は良くても、よっぽど定期的にメンテナンスをしてあげないと、雨漏りで家は長持ちしません。
日本には、梅雨と秋の長雨があります。
【深い軒】という伝統的なデザインは、【必要】から生まれたデザインなのです。
はぃ、必要といえば、お盆休み。
というわけで、マクスは明日より、16(火)までお盆休みとさせていただきます。
OBの方の緊急の御用の際には、会社の電話がつながりますので、ご遠慮無くお電話下さいませ。
それでは、みなさま、良いお休みを?!
2016年08月12日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。