二階リビングの家 上棟風景 2
はぃ今週も張り切って参りましょう!
本日も、先週の続きで、富士市で上棟した新築住宅、「二階リビングの家」の上棟風景を、本日は構造面を中心に、ご紹介させていただきます。
上の写真で、写真中央の足場の上にいるのは佐野大工。
通し柱の後でかくれんぼ、ではありません。
通し柱が緑色なのは、先週もご紹介しましたが、ホウ酸防腐防蟻剤を施工したためです。
写真手前に伸びている梁と、写真右に伸びている梁を固定する金物が違います、ということを写真でご紹介します。
手前の方は、梁を貫通して12Φのボルトが通っていますが、
この様に、右に伸びる梁は、16Φのボルトを通し、ホールダウン金物で固定しています。
本来ホールダウン金物は、通し柱が引き抜けるのを防止するために入れる金物ですが、非常に強い金物で、この様に横に使うこともあります。
これは、通常のボルトを二本使って固定しても、強度が不足すると、計算によって出るためです。
「なんとなく」ではないのです。
「必要だから」取り付けています。
次はこちら。
二階の床です。
24mmの構造用合板が貼られ、「剛床(ごうしょう)」になりました。
地震に耐える壁は耐力壁と言いますが、この耐力壁が上手に建物全体に対して耐震性を発揮するためには、水平面の強度が、実はとても大切なのです。
上の写真で、私が床に二本、切れっ端を刺して写真を撮っているのが、お分かりいただけるでしょうか?
二階には、外周部を除き、内部に立つ柱はこの二箇所のみです。
何故そんなふうにしているかというのは、間取りに可変性を持たせるためです。
これなら、好きなように間仕切ることが出来るので、子どもさんの成長に合わせて、部屋のレイアウトも自由自在なのです。
家を長持ちさせるためには、間取りにも耐久性を持たせる必要があるわけです。
外壁の下地の構造用面材(ダイライト12mm)が貼り終わりました。
内部に柱が無い分、外周面をガッチリ固めます。
内部は、この様な広々空間が。
二階のリビングは大きなワンルームで、眺望がすんばらしいのです!
さてこのお宅ですが、お施主様のご厚意によって、構造見学会を開催させていただくことになりました。
今月の勤労感謝の日(23の土曜日)です。
完成見学会は、新品なんだからどの会社を見ても大して変わりません。
家づくりの真実は、構造にこそあります。
是非ご見学下さいませ。
2013年11月11日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。