10月ショック
富士市の平屋の木造住宅の現場からです。
次世代パッシブソーラー「そよ風」を搭載し、自然室温で暮らせる家を目指す「びおハウス」です。
うーん、見えませんね。
画面の一番奥の方に左官屋が隠れています。
や、隠れているわけではなく、足場の下で作業をしています。
最近は、私が現場に来る→写真に撮られる、と職人はみんな知っているので、シャイなものはどんどん奥の方に行って仕事をします。
「俺のも載っけてくんなよ」って目立ちたがり屋もいるんですけど(笑)。
何をやってるかと申しますと、写真の下の方、CCが見えますよね?
これは、水切りという板金が汚れないように、養生テープを貼っている所です。
そうです。
いよいよシックイ塗りが始まるのでその下準備です。
こういう目に見えない手間ヒマを以下に丁寧にやるかが、仕事の善し悪しの全てだとも言えると思います。
こんな具合に、クラック防止の目地を入れたり、仕上げよりも下地が手間なんですね。
さてさて、ここからは余談。
建築業界では10月ショックなるものが囁かれています。
今月中に契約すると、完成が4月以降で、その時に消費税が増税されていても、現在の税率で大丈夫、という経過措置のために、9月中に契約という駆け込み需要が起こり、10月はその反動で冷え込む、というもの。
実際、マクスのような小さな工務店でも、今月は三棟も契約。
これが薄利多売のローコストメーカーや、巨大な営業力のハウスメーカーなら、きっとすごいことになっているのでしょう。
明日、明後日の土日は9月最後の土日。
「とりあえず9月末までに契約だけ済ませて、詳細打合せはあとからした方が絶対お得ですよ!」
って、日本中でそんな話がされるんでしょうね(怖)。
実際、
・すでに建材メーカーは増産体制で在庫を増やしている
・全国的に職人(特に大工)不足が深刻化
となっています。
でも、増税して市場が冷え込んで一番困るのは消費者ではなく政府。
住宅ローン減税の控除額の拡充策や、給付金制度というバラマキも始まるでしょう。
上のような左官仕事、「消費税が上がるからいつまでに仕上げろ!」って言ったって、やっぱり良い仕事できませんよね。
一生の買い物で、焦って損しないで欲しいなぁ…。
もちろん、前述のマクスのお客様達は、何ヶ月もずっと前から、お話しを進めていて、たまたま今月、となったに過ぎません。
昨日のラジオでは、「お墓」も今月末契約の駆け込みがあるそうですよ。
そこ急ぎますかね…。
2013年09月27日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。