家づくりは見えなくなるところほど大事
知ってました? 今年も後三週間で終わりですって! きゃーっ!!!(恐怖)
というわけで、今週も頑張りましょう。
本日は、先週末の上棟のご報告の際に書けなかったことをいくつか。
まずはこちら。
社員大工の丸山が、土台の表面に何やら塗っております。
柱の表面(外壁側のみ)も、塗られて緑色になっているのがお分かりいただけると思います。
こちらの画像を見ると、茶色い大きな板が、地震に耐える壁(耐力壁)をつくる面材です。
この面材を貼ってしまうと、土台や柱とこの面材がくっついた部分に塗れなくなってしまうので、
『塗りながら&耐力壁を貼りながら』と言う作業中なのです。
※釘ピッチが正しくない!というマニアな方のために注釈、まだ仮打ちだからです。
塗っているのは、人間には無害でシロアリや腐朽菌から家を守る
『ホウ酸防腐防蟻剤エコボロンPRO』です。
前回、土台の裏側やジョイント部分に先行してこのエコボロンPROを施工したのをご紹介させていただきました。
こんな狭いところでワザワザ施工しなくても…
なのですが、このホウ酸防蟻剤の唯一の弱点、水性なので雨で流れてしまうのです。
ですから、雨養生が出来るまでは、この様に部分的に施工して行きます。
丁寧に丁寧に…。
次のシーンへ。
こちらは宮川監督が通し柱の途中、つまり二階の床部分に、ホールダウン金物を施工しているところです。
この金物は、一般的には通し柱が土台から引き抜かれないために使う金物ですが、建物の耐震性をどんどん高めて行く(この家の場合最高級の耐震等級3)と、柱と梁の接合部に強い力がかかり、このように梁と柱の接合部にもこの様な金物が必要になることがあります。
こっちは、通し柱ではない、二階柱の引き抜き防止用のホールダウン金物。
どこにどの金物を付ける必要があるのか、それを、一棟一棟、構造計算(許容応力度設計)することで、安全・安心になります。
あのような大きな地震を体験してもなお、木造住宅は例外として構造計算しなくて良いよ、という法律が未だ残っているのは何故でしょう…。
そこには色んな「オトナ」の理由があるのでしょう…。
でも、それじゃダメです。
梁の接合部をどこにするか、その接合部の補強金物は何にするのか、これらも構造計算です。
完成すると全く分からなくなってしまうところですが、完成して表面的に見えるところより、もっと大事なところだと思います。
完成見学会では分かりません。
構造見学会なら分かります。
構造見学会は…。
来月やります。
…まだ予約制にするかオープンにするか決めてません。
良い家を手に入れるために、お勉強しよう!
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宜しくお願い申し上げます。
2012年12月10日
Post by 鈴木 克彦
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。