木が腐る実験
昨日は、「木を腐りにくくする方法」として、ACQ処理をご紹介しましたが、その補足と言うか、こんな実験してみましたので、ご紹介させていただきます。
遡ること三年、2014年の5月に、自宅の畑(耕作放棄地…)に、こんなことしました。
木の切れ端を、半分埋めました。
WW:ホワイトウッド
米マ:米松
スギ:杉
ヒ:桧
PG:桧の防虫処理材
RC:ウエスタンレッドシーダー
で、三年が経ち…
「はっ!」
と実験をしていた事を思い出しまして、
慌てて耕作放棄畑の雑草をむしり取り、実験体を発見。
掘り起こしーの、
洗いーの、
乾かしーの、がこちらです。
実験として、埋めた所の場所による差が出にくいように、冒頭の写真を見ると、右から左、と左から右、に順番を変えたのですが、結論として、埋めた場所の誤差を補正しきれなかったです。
土が流れて木が露出しかかっているものや、しっかり土に埋まったママなど、木そのものの腐りにくさ・やすさ、を実験で示したかったのですが、実験の基本として、標準偏差を出せる様に、樹種につき3片にすべきだった…後悔先に立たず。
ですので、傾向だけ、見てください。
ホワイトウッドは一番腐りやすく、シロアリにも弱い木。
ボロボロになるのを期待していましたが、片方は一番ひどい状態ながら、片方は意外と綺麗なまま…。
でも、作為的にならないように、正直にご報告。
米松も、かなり腐りとシロアリにやられています。
柱としてのホワイトウッド、梁としての米松、この日本で一番多く使われている組み合わせ。
森林大国なのに外材で建てられる木造住宅。
考えさせられる結果です。
次は杉。
国産材の代表格である杉も、けっこうやられてますね。
写真ではわかりにくいですが、米松やホワイトウッドよりもマシです。
ただ、実験は樹種全て「白太(しらた)」という木の外側の部分。
シロアリや腐りに強いのは、「赤身(あかみ)」という中心部分ですから、それによって結果は大きく違ってくるはずです。
あらら。
桧も一方はけっこうやられた。
でも、同じく写真ではわかりにくいのですが、表面のみって感じ。
上記三種と違い、内部がやられたって感じがない。
で、昨日のブログの流れから行くと…?
はぃ、薬剤処理した桧。
表面だけしかやられてません。
が、うーん、微妙。分かりづらい(涙)。
最後に、
レッドシーダー。
ほぅ、一番やられてませんね。優秀優秀。
結論として、一般に言われている腐りやすさ・シロアリに対する弱さ、
ホワイトウッド>米松>杉>桧>レッドシダー
の、まぁ、何となくそんな感じっていうか…
という実に中途半端な結果でございました。
実験がいつもうまくいくとは限らない!
と開き直ると同時に、データは作為的に作ろうと思えば幾らでもできるので、メーカーや業者のきれいなパンフやトークだけを信じちゃいけない、という事も言えるかと。
ただ、薬剤処理はそこそこ効いているっぽく見えますし、
マクスが外壁に使っているレッドシーダーも、やっぱり腐りにくくて安心だ、
と自己満足で実験終了です。
試験体を増やして、赤身や白太も混ぜて…
気が向いたら再チャレンジしてみます(笑)。
本日も、最後はCMです。
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2017年05月19日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。