【珪藻土マットにアスベスト】の報道をうけて
ネットで「珪藻土」と検索すると、今は
ニトリやカインズがアスベスト含有の珪藻土商品回収へ
というページが踊っていますね。
えー!マクスの内装材、みんな珪藻土ですけどぉー!!!
ノンキに手型つけてる場合じゃねぇ~???
はぃ、結論から先に申し上げます。
マクスのお客様で、「内装が珪藻土だけど大丈夫?」という皆さま、
全く、
全然、
何にも、
ご心配いりません。
一切、
これっぽっちも、
微塵も、
アスベストなどは含まれておりません。
そもそも、今回問題になったのは、ニトリなどで売られているバスマット。
珪藻土が水分を吸ってくれるから、バスマットに最適!
と思ってたら、アスベスト入ってるしー!
というものです。
なんでアスベストが…?
はぃ、「多分」ですが、こうです(間違ってないと思いますけど)。
珪藻土は、「珪藻類」という植物プランクトンの死骸が湖底や海底に堆積し、それが何十万年とかの時を経て、化石になったものです。
珪藻類は、その体表を、ケイ素を含む殻で覆われておりまして、ケイ素は腐ったり分解したりしないので、珪藻が死んでも、殻が残るんですね。
ちっちゃな植物プランクトンが、どれだけ堆積するかと言うと…
はぃ、どーん!
ここは大分県の珪藻土の採掘場。
今は中学生の娘が、まだ指しゃぶりしていた頃にお客様と行ってきた時のものです。
後ろの黄色い部分、全部珪藻土。
この下にまだ何メートルも珪藻土の層があるんですって。
で、珪藻土、ってくらいですから、ただの土の塊(地域によって石くらい硬い)。
珪藻の殻には、微細な穴が空いており、それが水分を吸うので、バスマットになるわけですが、そのままだと風呂上がりのビチャビチャの足で乗ったら、ドロドロと溶けてきますので、「なにか」を入れて固めて強化しているわけですが、
それが接着剤であり、
アスベストであり、
だったわけですね。
何度も言いますが、まだはっきりとした原因は究明されていませんが、まず間違いなくそうでしょう。
この、
「そのままでは固まらないから何かを混ぜる」
という考え方、別にバスマットだけじゃないわけです。
上記は、色んなメーカーから販売されている、「珪藻土」として売られている左官材ですが、
10%以下のものとか…
それってもはや、「珪藻土」じゃなくて、
「珪藻土入りペンキ」じゃん!
まぁ、この辺が、建築業界のダメなところですね。
ちなみに、マクスが使っている「湯布珪藻土」は、重量比で、
珪藻土の含有量が80%、
白土が20%、
あと重量比に入らないほど少量のセルロースファイバーと食品用デンプン糊。
(ほぼほぼ、自然素材100%ですけど、小数点まででは完全ではないですね)
ちなみに、湯布珪藻土のアスベスト含有量、念の為、試験結果も、リンク貼っときます。
【アスベスト含有試験成績書】
まぁ、そんなにムキになって「入ってないっすぅー!」と言わなくても良いんですけど、ご心配される方いらっしゃったら困るので念の為。
中身が大事、ってことですよね。
ちなみに!
珪藻土そのものも、もちろん中身が大事。
湿気というのは水蒸気、つまり気体です。
気体の水蒸気を吸うのと、液体の水を吸う、これは、似て非なるものです。
水をよく吸うからと言って、湿気を吸うわけではありません。
はぃ、こちらご覧いただけると、実は、住宅の性能として大事な「調湿性」を有しているのは、珪藻土でも「稚内産」のみ、と言っても過言ではありません。
マクスの湯布珪藻土、先程、含有量80%と書かせていただきましたが、
稚内産:40%
大分産:40%
です。
実は、スプレーをシュッシュとして驚くほど吸い込むのは「大分産」珪藻土のお陰。
そして、住宅の調湿に寄与しているのは「稚内産」珪藻土。
「じゃぁ、なんで稚内のだけにしないの?」
はぃ、それは、
・コストの問題と、
・稚内産だけだと住宅の壁に使えないほど色が黒いから、白い大分産珪藻土を混ぜている
という理由です。
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