太陽に恵まれている静岡県
完成見学会前ということで、富士宮市の現場ばかりでしたが、本日は裾野市の現場より。
屋根には、パッシブソーラーシステムの「びおソーラー」が乗っています。
軒先の方を下から見るとこんな感じ。
ここは樋が付く部分ですが、私が手を入れている部分から空気が入り、屋根で暖められた空気は床下に運ばれて、日中、床下のコンクリートを暖めます。
軒は1.4mと深く取っていますが、日中はご覧の通り。
冬は太陽の高度が低いので、軒が深くても部屋の奥まで日射が入ってきてくれます。
反対に、夏は太陽高度が高いので、これくらい軒を出しておけば、一切、日射は室内に入れません。
だから暑くならない。
こういった考え方そのものが「パッシブ」な設計、つまり、受動的に太陽を考える設計、と言われています。
下記は、気象庁のホームページからとって、左から春(3,4,5月)、夏(6,7,8月)、秋(9,10,11月)、冬(12,1,2月)の順にちょっと加工してみた、静岡県の日別晴天率です。
冬(一番右)の晴天率がすこぶる高いのが分かりますね。
静岡県の、冬の晴天率は、全国第二位です。
この恵まれた太陽を、使わない手はないと思うわけです。
静岡県がどれくらい恵まれているか?
太平洋の反対側、日本海の富山県と比べてみましょう。
いかがですか?
なんだか、こんなふうに並べるだけで「喧嘩売ってるのかっ!」と富山の方に言われそうなくらい、全然違いますよね?
雪も降らないから、耐震上も断然有利です。
静岡県では、割と簡単に耐震等級3が取れますが、富山だと、1.5倍以上梁を太くして壁も増やさないと、耐震等級3は取れません。
軒も、1.4mとか出そうとしたら、とんでもないごっつくしないと、雪で曲がっちゃいますしね。
その土地その土地で、設計って、あるものなんです。
あ、メリークリスマス!
2020年12月24日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。