生き物にとっての快適環境
三回シリーズで島根の出張記を書きましたが、建物ではなく、勉強会の中で、大変面白いお話を聞くことが出来ましたので、本日おまけでもう一回書かせていただきます。
札幌市立大学デザイン学部教授の斉藤雅也先生から、動物園のクリマデザインと言う話がありました。
「クリマ」は天気のことですから、クリマデザインというと環境設計、みたいな意味になると思います。
工務店のオッサン達相手に、オランウータンのお話???
お話は、札幌の円山動物園のお話です。
おおっ!円山動物園っ!
30年近く前の学生時代、札幌市に住んでましたから、円山動物園も行きました。
懐かしい?っ!
その円山動物園で、夏になるとオランウータンが元気がない。
まぁ、オランウータンてそんなもんでは?
ところが、熱カメラで見てみると、展示スペースがコンクリートむき出しで、暑すぎる。
いくら北海道でも、これじゃぁしんどいでしょ(上二枚)ってことで、緑あふれる空間にしてあげた所、運動量が3?4倍に増加、やたら元気に動くので園内でも人気者となった!
上野動物園からも視察に来るようになり、なんでこんなに毛並みがいいんだ?と関係者の中では話題になり、おまけに子作りにも成功!
みたいなお話でした。
スライドの下が現在。確かに温熱環境が劇的に改善されているのが分かります。
住宅は動物園ではありませんが、しっかりとした断熱によって温熱環境を整えることで、家族が健康になるのは間違いないですよね。
つまり、断熱=光熱費、だけの話ではないということです。
どうもマクスで家を建てたお客様は、みなさん子供が生まれ、冗談で子作り工務店に変えたら?なんてよく言われるのですが、まんざら外れてもいないのかも…とか(笑)。
先日、家族で日本平動物園に行ってきましたが、オランウータンは麻袋を頭から被り、ピクリとも動きませんでした。
今にして思うとなんだか可愛そう。
ちなみに、爬虫類とか、暑さ寒さに弱い動物に対して、エアコン、じゃぁ駄目なんですって。
乾燥に弱く、死んでしまうそうで。
壁や床の表面温度をコントロールしてあげて、放射熱で温度コントロールすると、こちらも生き生きなんだとか。
住宅でも、断熱性が上がって壁の表面温度が夏は低く、冬は高くなると、同じ室温でも夏はより高温でも快適、冬はより低音でも快適でいられることは、事実として分かっています。
なんだか動物園を例にとって話していただけると、妙に腑に落ちるお話なのでした。
おまけで、日本平動物園の人気者、シロクマのロッシーは、気持ちよさそうでした。
レッサーパンダもすごく元気。
日本平動物園は、どんどん展示が素敵になってきてますね。
オランウータンの施設も立派だったので、もっと緑を増やしたらどうかと思ったのでした。
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2017年06月22日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。