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社長ブログ

この地で育てられた四代目です

屋久杉と屋久島地杉

Vol. 3,650

おはようございます
丈夫であったかい家を作るマクス
社長の鈴木です

 

新聞やTVでも話題になるようになりましたが
木材が無い・木材が暴騰 のウッドショック
これを

「林業復活の好機としよう」

という期待が林業関係者の間に広がっています

 

ウッドショックは
・テレワークの拡大による世界的住宅需要の増加
・低金利政策による米国や中国の住宅着工数の急増
・木材を運ぶコンテナ不足

による世界的な木材価格の高騰と品薄が原因で
日本の国産木材には
(本来)関係がありません

が!

輸入材がないので国産材がつられて高騰しています
柱の6割以上
梁の8割以上
を外国産材が使われてたんだから無理もないです

この半年で
2~10割
上がってます

10割って つまり、倍!
たった半年で ですよ
信じられん…

 

ここは日本の林業のチャンス!
と思うかもしれませんが
そんなにすぐに対応できないのです

そもそも林業って…

・植林から伐採まで 40~80年以上かかる
・伐採,集積,製材,乾燥,再製材してようやく製品に
・人件費、機械代、燃料費が上がって採算性低下
・林業の魅力が下がって労働力不足

…そんな負の連鎖が日本全国で続いています

急に供給量を増やせ!
なんて無理な話

 

実際
林業の実態を知ると本当に大変なんです


杉・桧林を伐採しても
1ヘクタール(100m×100m)で
杉で50~100万
桧で100~150万
ほどの利益しか出ない
と言われています。

どう思われますか?
それだけ儲かるならいい?

でも
伐採してそれで終わりじゃぁない

林業として循環させるためには
苗木を植えなければなりません。

そこに 再び苗を植えようとすると
120万程度の費用がかかるそうです

 

つまり現在 永続的に林業を行って行こうとすると
赤字経営を強いられる現状にあるわけです

苗木を植えなければ禿山です
山は勝手にスギ・ヒノキ林にはなってくれません
持続性が失われます…

 

大雨のたびに土砂災害が起きるのも
林業の衰退で禿山が増えて山の保水力が低下した
というのも一因と言われています
(今回の熱海は違法造成みたいですが…)


なぜ林業がこんなに儲からなくなった???

理由は簡単
国産材が安すぎるから

国産材価格は40年前をピークに
下がり続けてきたのです

安い外国産材しか使ってくれないので
国産材が売れずに値崩れし続けてきました

 


そんな色々な矛盾が
今回のウッドショックで表面化したんです。


SDGsが言われる今
持続可能な社会実現に向け
日本の林業の復活を応援したいですね

国産材を使おう!

 

 

そんな気持ちを持ちつつ
本日も現場を見てみましょう

富士市の新築注文住宅の現場では
社員大工の丸山が
「首切り」
をしていた様子を昨日書きましたが

こんな感じで杉の床板が施工されました

この杉は
「屋久島地杉」
です

つまり
あの屋久杉で有名な屋久島で
植林されて育った杉

 

「屋久杉」は
標高500m以上に自生する天然の杉
これを伐採してきて製材したら捕まります

 

そうではなく
屋久島で植林されて育った人工林の杉
これを「屋久島地杉」と言います

杉の木を大根みたいに輪切りにしたとすると
その中心部分の赤いところ(赤身)

周辺部分の白いところ(白太:しらた)
がくっきり分かれるのが
杉の特徴

 

屋久島地杉は油っこくて
この赤身が普通の杉より濃い(焦げ茶っぽい)
というのが特徴です

この材料を見ると
上の写真で指差す部分をアップ…

節があるんですが
まだ細胞が生きている節(生き節)

すでに細胞が死んでいる節(死に節)
があって

生き節はパテ(合成樹脂)で埋めてあります
上の写真で丸い節のヒビを埋めるように
ちょっと色が薄いところです

死に節はボロボロなので
取り除くと板に穴が空きますから
そこに栓をする要領で丸い木で埋められています

 

「ちょっと節があったら不良品」
だと
かぎりなく高くなってしまいます

もちろん
こんな感じでそれはそれで素敵なんですけど

 

こちらの現場までは何とか大丈夫でしたが
今回のウッドショックで
次の現場の屋久島地杉の板が無い…

何ヶ月も前に注文しておいたのに!

お客様にはご迷惑をおかけしてしまいました
申し訳ございませんでした

「ウッドショックだから仕方ないですね」
と優しく許していただいたお客様に感謝です。

 

 

来月の完成見学会のお宅の床は
本日ご紹介した屋久島地杉ですよ~

8/8,9(山の日):【富士市】薪ストーブの家完成見学会

2021年07月14日

Post by 株式会社 macs

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鈴木克彦 株式会社マクス 代表取締役

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。

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