スコリアに悩む
昨日も基礎のお話でしたが、本日も小山町の方の基礎工事の現場から。
霧雨。
でも、工事は順調。
キレイに進んでおります。
昨日もご紹介した金物も、現場監督がきっちりチェックしているおかげで、構造計算で指示された位置にキチンと収まっています。
が、問題発生。
北側に、今までに見たことがないスコリアの地層が…。
スコリア。
なんだか美味しそうな響きですが、地質学の用語で、火山の際の噴出鉱物の一種です。
マグマが噴火の際に、地下の深部から上昇することで減圧され、マグマに溶解していた水分が揮発・発泡し、多孔質に固まります。
色の薄いものを軽石(パミス)と言い、黒っぽいものをスコリアと言うらしいです。
今回のスコリアも黒っぽいですが、富士山周辺では、かなり明るい赤いものも取れます。
噴出した時のにマグマに含まれる鉄分が酸化して酸化鉄となって、赤くなることもあるのだとか。
いずれにしても、直径1cm弱のサラサラの軽石のような地層が数十cm。
富士市ではこういった地層は見ませんが、富士山東側のこの辺りでは、宝永の大噴火の際に堆積したのでしょうね。
きっと噴火の際の風の向きでも堆積の仕方は異なるのでしょう。
今までの小山町の現場や、隣町の御殿場市の現場でも、こんな堆積は見なかったのですが…。
うーん、すごい。
と、感心している場合ではなく、このままだと、住み始めてからどんどん崩れてきて困るので、対策をお客様と打合せ。
なるべく工事が始まってからの追加工事が出ないようにしたいものですが、今回はやむをえず、お施主様の同意をいただいたうえで、崩れ防止の工事をさせていただくことに。
すんなり行かなくて悩むことも、家づくりではあります。
お客様の損にならないように、細心の注意と、最新の勉強を心がけなければなりません。
住まい手も勉強は必要です。勉強会【家づくり教室】で正しい知識を身に着けましょう!
湯布珪藻土の良さと、施工と補修のノウハウを習得、さらに広島お好み焼きも食べよう!
2017年08月03日
Post by 株式会社 macs
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生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。