グラントワ ミニ建物探訪
先週、島根県に出張してきたのですが、飛行機の空き時間があったので、ぶらりと『グラントワ』を見てきました。
どーん! でかっ!
グラントワは、美術館と劇場が一体に建った建物です。
設計は、内藤廣氏。
静岡の御殿場市、東山旧岸邸の中にある、とらや御殿場店も、内藤廣氏の設計です。
グラントワの特徴は、なんと言ってもこれ。石州瓦。
屋根に使われる石州瓦を、壁一面にも使っています。
すごい迫力。
内部はこんな感じ。
ウレタンでテカテカに仕上げられた内部の木製フローリングが日焼けで飴色になり、微妙に反って、何となく瓦みたい。
ここまで計算していたんだろうか…?とか思いながら。
中庭。
この水盤のレベルを調整するの、職人が泣きながらやったんだろうな…とか。
内部にある巨大コンクリートの塊は大ホール(劇場)。
どうやってコンクリート打ったんだろう…とか。
何とも圧倒される建物でした。
石州瓦と言えば、石見地方(島根県西部)の特産で、三州瓦(←我々のまわりの本物の瓦はこれです)、淡路瓦と並んで、日本三大瓦に数えられます。
先週お邪魔させていただいた、リンケンの田村社長のご自宅も石州瓦。
リンケンさんは、地元の文化を残そうと、石州瓦にこだわってお仕事をされていますが、やはり、どんどん瓦の作り手も職人も減っているそうです。
「この地震でまた瓦が減るなぁ…」
とつぶやいておられました。
熊本城も大打撃ですね。
以前のブログを見ると、今回残った、木造で重要文化財の宇土櫓は、耐震補強されていたんだなぁ…とか思い出しました。
地震は怖いです。
昨日も書きましたが、日曜日には勉強会もございますので、耐震のこと、皆さんと一緒に真面目に考えたいと思います。
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。