富士市 キッチンストーブの家 上棟1
先日、富士市の新築住宅、無事上棟しました。
本日と明日の二回に分けてその様子をご紹介させて頂きます。
早朝、現場に集合。
工事の無事を祈りつつ、はやる気持ちを抑え、作業開始を待ちます。
作業開始っ!
安全に、正確に、素早く…。
新しく社員大工として加わった高田も、真新しいユニフォームとヘルメットで、マクス初の上棟です。
とは言っても、もう20年以上、数々の現場で大工として働いてきたベテラン。
身軽で手早い!
イメージとしては、こんな感じで気迫のオーラが(笑)。
社員大工としては先輩の丸山大工も、テキパキと手伝いの大工に指示を出します。
(画像処理が高田より手抜きだな…笑)
社員大工が増えたことで、私の設計の意図を忠実に形にしやすくなり、頼もしい限りです。
組み上がるのを待つ天竜の杉梁も、心なしか嬉しそうです。
それにしても、気持ちの良いロケーションです。
写真で柱が緑色に見えるのは、ホウ酸防蟻・防腐剤を塗る際に、施工箇所が分かるように着色をしているためです。
事前に塗ってありますが、上棟前に塗れなかった部分は、助っ人の現場監督の宮川が塗り塗り。
素晴らしいチームワークで、もうロフトの床です。
仕上げなので、高所ですが、靴下で施工。滑らないように慎重に…。
今回も杉の三層積層パネル(Jパネル)で二階の天井とロフトの床を兼ねます。
地震に耐える水平構面をガッチリと作り、同時に床と天井の仕上げが出来るので、材用は高いのですが、結果としてコストを抑えられます。
ビスは化粧だからピッチを守って通りを出して…、抜け節は埋木をして…。
注文ばかりうるさい私にみんなテキパキと作業を進めてくれます。
現場監督の城内は指示に作業に大忙し。
写真は、ボルトの加工穴を、断熱の弱点にならないように、ウレタンフォームで埋めているところです。
そうかと思えば今度は金物。
写真を撮るときの笑顔も忘れません(笑)。
構造計算によって、ここは大きな力がかかるので、梁のジョイントを左右からホールダウン金物で引っ張り合います。
最高等級の耐震等級3を取るために構造計算をすると、この様な箇所が沢山出てきます。
こちらは、通し柱と胴差しという外周部の梁を、やはりホールダウン金物で引っ張っています。
矢印の黄色い部分は、先ほど城内監督がウレタンフォームを詰めた部分。
膨れて固まったらカット。
これで、断熱の欠損を無くして行きます。
ちなみに上の写真では、梁のジョイント部は先ほどのホールダウン金物ではなく、フィックステンプレートというステンレスの薄い板で留まっています。
場所に応じて必要な力が変わるためです。
これらも全て構造計算によっています。
「木造住宅は構造計算しなくていいよ」という悪法は、早く撤廃すべきだと思います。
昨日も書きましたが、この様な部分は、建ってしまえば見えなくなります。
断熱に関しては、体感出来るほどの差になるかどうかも不明です。
が、やった方がイイと思うし、やった方が気持ちがイイです。
だから、きっちりやります!
明日に続きます。
また、断熱については、日曜日の勉強会で詳しくやります。
大事なことですので、一度勉強してみませんか?
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2014年11月11日
Post by 株式会社 macs
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。