正直で几帳面
昨日のブログで、「正直」という名前の巨大鉋(カンナ)をご紹介しましたが、その際に、
「正直者の由来なのか…?」
と書きました。
そう言えば、建築用語が日常に使われている例を随分昔に書いた事を思い出しました。
7年前の写真です。
材木屋からケヤキの古材を貰ってきて、しめしめ…としている顔です。
現役を引退していた、宮大工だった大叔父を引っ張り出して、チェーンソーでカットし、
会社の作業場でみんなの手を借りて、
加工し、
継ぎ手を作ったこの材料の四隅の角、そのままでは、ぶつかると凹んだり欠けるし、尖っていて人が触ると怪我をするので、角を丸めます。
この角を丸めるのを、「面を取る」というのですが、面の取り方にも色々な種類があり、
この柱に施したのが、「几帳面(きちょうめん)」。
几帳面な人、ってここからきてますね。
ちなみに、この材料は何に使ったかと言いますと、
あるお寺の入り口の柱の根本が腐ってしまったので、その部分の取り替え工事に使ったのでした。
正直で几帳面な鈴木がお伝えしました…。
About Me

鈴木克彦
株式会社マクス 代表取締役
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。