頑丈な基礎を作ろう
伊豆の国市の新築注文住宅現場からです。
自然室温で暮らせることを目指す『びおハウス』です。
基礎工事が始まっています。
現場監督は、『自主的に』頭を丸めた富山の御曹司沢本。
図面を持って歩いているのが沢本。
先週も書きましたが、パワハラじゃないです。あくまで自主的です。
頭にタオルを巻いているのは城内監督。
沢本一人ではもちろん経験不足なので、全面バックアップ体制。
大工は社員大工の宮崎と菊池が担当させていただく予定なので、こちらも準備万端です。
伊豆の国市の新築工事は、私がマクスに来てからは初めて。
なので、鉄筋の検査も、伊豆の国市では初。
本日沢本から「住宅でこんな基礎見たことないと驚いてました」と嬉しそうに連絡ありましたが、富士・富士宮では流石に検査員の方もおなじみで驚かれなくなっています。
でも、建築では珍しくても、土木ではまだまだの部分もあるのも事実。
会社の下の新東名の工事の様子を見ていたら、岩盤をくり抜いた所に太い鉄筋をタテ・ヨコ・ナナメに何重にも組んで分厚いコンクリートを打って道路を作っているのを見て、
「ここまでする必要あるの?」
と正直思いました。でも、それが土木であり、それが公共工事なのでしょう。
私達もまだまだ勉強です。
というわけでみなさんもお勉強しましょう。
上の矢印、丸くフックになっているの分かりますでしょうか?
ネットで「ベタ基礎 鉄筋」とか、ググってみてください。
ここがフックになっているのはとても珍しいのが分かると思います。
ですが、構造計算をちゃんとしたうえで耐震等級3にしようとすると、この様になるわけです。
専門的には、この部分は肋筋と言いまして、木造基礎の構造においてこの部分は、せん断補強筋としての考慮はしておらず、せん断耐力は全てコンクリート断面で行っています。
コンクリートはせん断に弱いので鉄筋を入れるわけで、主筋・コンクリートの拘束性から見て、フック無の結束線組だけで本当にいいの? となります。
2階建てまでの木造住宅は構造計算の提出義務がありませんが、構造を無視して良いわけではありません。
そして、構造計算をしないで耐震等級3にしても、こういう部分は検討されません。
構造計算なしの性能評価での耐震3を、構造計算し直すと、耐震2もギリだったります…。
『安全』は、「頑丈そう…」という「イメージ」で語ってはいけないということですね。
2018年07月10日
Post by 株式会社 macs
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