家の寿命を決めるのは誰か
日本の住宅は、建ててから解体されるまでが30年と言われます。
これは、イギリスや米国と比べると半分以下で、発展途上国並みです。
日本の木造住宅は、古民家と言われる家が百年とか持っていることからも分かるように、かつては長持ちしていました。
が、新在来と呼ばれる、断熱材を入れて石こうボードでフタをする、いわゆる柱が見えない大壁構造になった頃から、急速に寿命が減り、消費者も、そんなモンだ、と思うようになりました。
大壁構造が何故住宅の寿命を短くしたのかは、明快な答がありますが、それは日曜日の勉強会のネタなので本日は割愛して、本日はメンテナンスの面から住宅の寿命に関して一言。
こちら、ある木造住宅のベランダ。
矢印の部分に水が回って、腐ってしまっています。
水切りの付け方など、施工上もやや難ありですが、FRPの防水が定期的になされておらず、
鉄製の手摺との取り合いもこれだと、急速に傷みは進みます。
もはや危険な状態。撤去しなければいけません。
本日は「自戒」も含めて、なのですが…、
お施主さん曰く、「見に来て」、と建てたところに頼んでも、「ハィ、今度行きます」で、ちっとも見に来てくれない、とのこと。
ついつい忙しさにかまけて…、
これは私たちも本当に気を付けなければなりませんが、いいお施主様ほど、きっと待っててくれるだろう…という甘えが生まれやすい。
で、時間が経ってしまい、何か今更行きづらい…
住まい手の方も、あんまり催促するのも何だし…と負の連鎖。
ノーメンテナンスは幻想です。
住宅はメンテナンスフリーではありません。
手を掛けてあげないと長持ちしませんし、建てたら終わり、という営業スタイルでは、会社も長持ちしませんね。
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