大工も左官も楽しくてやりがいがあるぞ!
海に漂うプラスチックごみは
既に魚の量を上回るとも言われ
いつか魚が食べられなくなる?
そんな恐ろしい世界が
ありえるわけです。
あと10年15年もすれば
家は建てられなくなる?
これはもっと現実的な近未来。
今日はそんなお話です。
2023.10.12 Vol. 4,471
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
一昨日、東京でこんな旨い魚を
ごちそうになりました。
私の手と比べて下さい。
これ、なんとイワシです。
体長30cmくらい。
こんなでかいの始めて見ました。
脂が乗っててめちゃめちゃ
美味しかったです。
東京に行ったのは
建築家の堀部安嗣さんから
お誘いをいただき
「職人問題を考える会」
というシンポジウムを
聴きに行くためでした。
「新・建築職人論」の著者
松村秀一先生からは
既に40年も前から議論され
補助金も投入されてきたのに
焼け石に水だった…と
そう、大工不足問題。
この減り方。
あと20年もすると大工
いなくなりません?
建築学科など、家を設計する
建築士の受験資格がある学生は
毎年一万数千人も出てくるのに
毎年2万人、大工は減り続ける。
既に全国の大工の数は30万人を
切っていると予想されますが
高齢化も深刻で
20代は2万人しかおらず
10代はなんと2000人しか居ない。
そう、大工になろうという
若者が居ない。
10代の左官職人は450人
畳職人に至っては10人だとか。
全国でですよ?
10人て全員の名前覚えられる!
松村先生は
すり減ったものづくりの世界に
豊かさを取り戻す術はあるのか?
現場をどんどんつまらなくする
早い・簡単・安い
そんな技術だけが出てくる
多様な入口と出口を持つ
開かれたものづくりの場が必要
と話されていました。
堀部さんからは
ブルシットジョブと
トムソーヤのペンキ塗り
のお話が印象的でした。
bull:雄牛
shit:糞
job:仕事
クソつまんねー仕事
そんな仕事は誰もしたくない。
面白くなければ意味がない。
トムソーヤはいたずらの罰に
ペンキ塗りを命じられます。
トムソーヤは友人が通りかかる
のを待ち、楽しそうに
ペンキ塗りを始めます。
あまりに楽しそうなので
友達がビー玉をあげるから
やらせてくれとお願いしてきて
まんまとペンキ塗りを終える
というお話。
そう、仕事は楽しいと
やりたくなるもの。
会場が京都芸術大学の
外苑キャンパスだったので
今まで行こう行こうとして
まだだった赤坂離宮へ。
やっぱすんげぇーっ!
表現が稚拙極まりなくて
すみませんが
当時、選ばれた名工だけが
ここで仕事をする名誉を
与えられたんでしょうね。
緊張の現場だったでしょうが
同時に楽しかったに違いない。
昨日のブログにも繋がりますが
20代の社員大工が3人もいて
20代の女性現場監督まで居る
それは、とってもとっても
有り難いことなんだと
改めて思いました。
彼らにものづくりの楽しさを
教えてゆかなければなりません。
昔はこんな大きなイワシが
いたんだよ…
なんて未来になりませんように。
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。