住宅でメンテナンスフリーなんて幻想ですよ
Vol. 3,795
おはようございます。
家族の笑顔と絆を結ぶアルチザン
マクス社長の鈴木です。
鉄鍋やフライパンに油をなじませることを
シーズニング
って言いますよね。
あれをやるやらないで
お手入れのし安さも、フライパン自体の美観も
全然違いますよね。
でも、けっこうめんどう。
最近では、コーティング技術の向上で
JCASTトレンドより
シーズニングなどのメンテ不要のフライパン
もあるそうですね。
画像は「ビタクラフト」
でも…
フッ素コートの鍋なんかも
コーティングが取れてくると
どうも具合が悪い…と家内はよく愚痴ってます。
(私は魚しかやらないので知りませんけど)
メンテナンスフリー
って、もてはやされますけど
たいていそういうのって
コーティングなど表面がだめになると
もうどうにもできないでゴミ…
ってのが多い気がします。
ハードボイルドの主人公って
みんなどんなに疲れていても夜中に靴を
せっせと磨き上げているイメージ。
絶対に安いビニール製の偽物は似合わない。
メンテナンス不要より
メンテナンスが出来るから長持ち
の方が、なんか、カッコいい(笑)。
鉄鍋も最近ではお手入れが楽なステンレス鍋に
変わりましたよね。
「ひじきは鉄分を多く含む」
って言われていたけど
じつは鉄鍋の鉄が溶け出していただけだった!
っていうオモシロいオチもご愛嬌です。
住宅でもやっぱり
・お手入れが楽
・メンテナンスフリー
が人気があります。
まぁ、そうですよね。
けれど、例えばビニールクロス。
マジックで書いても雑巾でさっと消える
「機能性壁紙」
なんてものもありますけど
「そのコーティング、体に悪くないの?」
と、ちょっと心配になる。
そして、ビニールクロスは10年もすると
可塑剤や発泡剤
が揮発して柔らかさやしなやかさを失う。
いつかは貼り替えなければならないほど
ボロボロになるわけで
そう考えるとけっしてメンテが楽って
言えないのでは?
合板フローリングもそう。
表面をプラスチックで
コーティングしてありますから
キズはものすごく付きにくいですけど
でも絶対につかないわけじゃない。
そして、いつか傷が付けば
素人には補修は不可能。
だって
合板フローリングの木はせいぜい表面の
0コンマ何ミリの世界ですから。
傷はつくけど
簡単に直せる。
その方が、愛着も湧くし、結局永く使える。
それが、自然素材のいいところです。
そんな自然素材の家は、ちゃんとお手入れして
末永く、大切に、愛される家であって欲しい。
私が設計した家は
私の子供みたいなものですから(笑)。
だから
スタッフ全員で毎年メンテナンス訪問
し続けています。
うーん、しっかし動画で自分を見ると
ただの酔っ払いのオッサンみたいだなぁ…(汗)
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。