産業教育交流フェアに参加しました
土曜日は、ふじさんメッセで開催された、産業教育交流フェアに参加してきました。
このフェアは、県立吉原工業高校が主催で、主に、富士・富士宮市の高校生に、地元のものづくりの企業の活動を知ってもらい、地元で働くということを考えてもらう、という趣旨のものです。
マクスでは現在、スタッフの募集を行っているわけではありませんが、建築の楽しさを若者に知ってもらう、という意義があるのでは、と参加させていただきました。
というのも、現在、新卒で大工になるという若者は、なんと全国で400人と言われています。
40年前から20年ほど前まで、80~90万人で推移してきた大工人口は、今や半分以下の40万人。
さらに、半分近くが55歳以上と高齢化が急激に進んでいます。
このまま行くと、電動工具さえあれば組み立てられるような家づくりしか出来なくなります。
マクスは、建設業界でも極々少数派ですが、三人の大工を正社員にしています。
そこで、その社員大工が、ノミとノコギリを使って、精密な1/2の住宅模型を作りました。
開場前に、材料を運び、土台だけはスタンバイ。
開場と同時に、ミニ上棟作業開始。
胴差しは、4寸×8寸×6m、ですが、1/2スケールなので、2寸×4寸×3m。
スタッフが巨人になった感じです。
二階の床まで完成。
小さいですが、6m角の住宅を、厳密に1/2で作っています。
床の合板も、24mm厚の1m×2mが、12mm厚の50cm×1m、軽くて楽々。
しっかし、いくら初参加だからといって、看板もなければ、宣伝もなければ、説明もない。
パンフもリーフもない。
もちろん、何も差し上げるものもない。
「あの人達は、一体何をやってるんだろう???」
「あそこのブースは何屋さんなんだろう???」
謎の集団として若干話題になっていたようです(笑)。
少しは宣伝のことも考えればよかった…(反省)。
相変わらず営業下手すぎですみません…。
で、ギャラリーを無視して作業は進みます。
小さいけどやることはいつもと同じ。
真っすぐ建っているかを確認して、
外周に耐力壁となる構造面材を貼っていゆきます。
いつもは9.5mmのモイスTMですが、この1/2の厚さのものはないので、5mmベニアで代用。
1/2スケールで精密に作っていますので、ホゾや仕口も1/2で。
この継ぎ手は「金輪(かなわ)継ぎ」と言って、ちょっと難しい継ぎ手です。
でも、会場の人は、誰も気づかなかったでしょう…。
屋根も組み立てて…
完成!
1/2といっても、けっこう大きい。
完全に自己満足。
ちびの娘と大きさを比べるとこんな感じ。
次回はもう少し説明とか、宣伝しよっと。
というわけで、ちょっと宣伝。
About Me

生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。