富士市でリノベーション工事着工
新築の事ばかり書いておりますが、本日はリフォーム。
といっても、リノベーションのお話です。
「リフォームとリノベーションの違いって何ですか?」
との質問をネットで見ると、
・大がかりなリフォームがリノベーション
・価値を付加するのがリノベーション
・ライフスタイルまで見直すのがリノベーション
などなど…。
うーん、分かったような分からない様な…。
マクスでは、リノベーションとは、
建てた時よりも、耐震性&断熱性&快適性をあげて、新築並みにすること
と考えています。
なので、この様に、まずは大がかりな解体工事から始まるのですが、解体して始めて分かる事、も多いわけです。
最も大切な耐震性能ですが、地震に耐えるための「筋交い」が、かなり切られていたり、接合金物が付いていなかったり(30年以上前だとほぼ付いておらず、20年以上前でも、結構怪しい)、
取付方が「?」だったり。
上の例では、黄色のラインに付けると斜めすぎて効かないから、考えたうえで柱の途中に付けた、のでしょうが、釘一本だけでは柱からずれて終わりです。
当時は「気流止め」という考え方は皆無なので、
●断熱材はカビだらけ(これは想定内で全交換)だし、
●床の断熱材は、気のせい(当時では良い方で、やはり想定内で全撤去)くらいだし、
●浴室の土台もそれなりに腐っています(これも、たいてい腐っているので想定内→交換)。
これらを、しっかり工事をして、今建てられている新築住宅の基準(か、それ以上)に性能を上げる、それがリノベーションだと思います。
本日のブログ、悪口とかじゃないんです。
こちらのお宅、三十年弱前の建築時には、相当にこだわって、良い材料も使って、じっくり手間暇かけて、丁寧に作られたのは、当時の写真を見ると伝わってきます。
これだけの写真を残してあるだけでも、当時工事をされた方々に敬意を表します。
でも残念ながら、当時はまだ断熱も構造金物も、今ほど重要視されておらず、建築業界の決まりもユルユルで、「まぁこんなもん」という感じだったんですね。
現在の基準では、これらの断熱や耐震などは、当時に比べかなり厳しくなっています。
けれでも!
例えば、2020年には断熱基準が新しくなることが決まっています。
新築なら、今、最低でも、長期優良住宅くらいの基準を満たして建てないと、たった6,7年経ったら「既存不適格住宅」。
自分の家が、「当時はこんなもんだったよね」で、別に気にしない方はそれでもいいのですが、住宅ローンの期間や、何十年か後の資産価値を考えると、もっと「建てる前に知る」ことが大事だと思います。
やっぱり勉強が大事。
構造見学会でお勉強しましょう!ぜひご予約下さいませ。
2015年10月22日
Post by 株式会社 macs
About Me
生存確率50%の超未熟児だった娘が退院して家族がそろった夜に涙してから 家は家族の絆を育む場所だと気付く。地元で百年。これからも社員大工たちと共に創りあげ 家族の笑顔と絆を一生涯守ってゆくのが私の使命。